チップ

プーケットのチップの事情

タイのチップ 昔と今

海外旅行に出かけた時、チップの習慣に戸惑ったことは誰でもあると思います。
そもそもタイではチップの習慣はありませんでした。
そのため今でも、タイ人がたくさん集まる安くておいしい食堂では、お腹一杯食べても言われた通りの金額だけを支払います。

ただプーケットのような観光地は早くから西欧人が多く集まりチップを置いてゆきました。
そのためレストランやホテル、ダイビングボートなどでもチップの習慣がだいぶ浸透しています。

サービス税について

プーケットには観光客相手のしっかりしたレストランがいくつもあります。
そこでは精算の金額にサービス税が7%乗っています。消費税も3%ついています。
そのため、基本的にはチップを置く必要はないと思います。

気持ち良い応対をしてくれたら

ただサービス税があるレストランでも、店員さんが気持ち良い応対をしてくれたら、チップとして小さな紙幣をお釣りと一緒に置いてゆくのはとてもスマートだと思います。
マッサージなどに行ってもとても気持ちよかったら、精算のときにマッサージ師にチップを渡すのもよいでしょう。
ホテルなどでも荷物を運んでもらった時、さりげなく小さな紙幣を渡すと、宿泊中なにかと気を使ってくれます。

日本人はチップの習慣ない国

お話ししたようにそもそもチップの習慣がなかったタイ人が、少しずつそれに慣れてゆき、今ではあちこちにチップボックスが置いてあります。
もっとも、だからと言ってチップをがめつく請求することはありません。

特に日本人に対しては「チップの習慣が無い国の人」と理解しているようです。
ただそれでもお互い人間同士。
「気持ち良いサービスだな」と思った時はためらわずにチップを渡してみましょう。
気持ち良い笑顔が返ってきて、お互いに感謝の気持ちが表わせると思います。

チップの渡し方

先ほどからお話ししているように、チップの渡し方は様々です。
・レストランなどではお釣りを少し余分においてゆきます。
・直接サービスを受けるマッサージやベルボーイなどには「チップ」と言って、手渡しや握手で紙幣を握って渡すのが一般的です。
・ホテルのメイドさんなどには枕元に小さな紙幣を置いておくのも一般的です。
ダイビングボートやタクシーなどにはチップボックスが置いてあるので、そのなかに入れる方法もあります。

チップの金額

チップの習慣になれていない日本人にとって、チップの金額は悩みの種。
日本でも結婚式のご祝儀やお葬式の香典で、いくら包めばいいか迷うことがありますよね。
「これでは少なすぎるかな?」
「それとも多すぎるのかな?」

では実際プーケットのチップの相場はどの程度かと言うと、20バーツ~100バーツと言ったところだと思います。
ちょうど一番小さな紙幣が20バーツですからそれ以上とだと考えてください。
逆に20バーツ未満は硬貨になります。
チップの習慣をもってきた西欧人も硬貨で渡すのは「失礼」と考えているので、ぜひ紙幣を渡すようにしましょう。

タイ人にとって100バーツはどのくらいの価値

お金の価値はその国によって様々。
以前パンクの修理にバイク屋さんに行った時、ヨーロッパ人の親子がビーチで使う浮き輪に空気を入れてもらって、100バーツのチップを渡していたのを見て驚いたことあります。

プーケットで100バーツと言うと安い食堂でタイ飯を食べて、小瓶のビールを飲んでちょうどそのくらい。
タイ人ならば夕食のおかずを2品位買えるかもしれません。
そう考えるとタイ人のちょっとしたサービスで100バーツのチップはとてもうれしいです。

サービスによってチップも異なります。

ただ外国人相手のゴルフやダイビング・通訳など少し高級なサービスでも、サービス税などが含まれないものは多少ケースが異なるようです。
ほぼ1日一緒にいて、とても気持ち良いサービスを受けた場合は、チップの金額も弾んでほしいところです。

以前ダイビングクルーズ(10万円近いツアー)では、1人1,000バーツをお願いしていましたし、日帰りのダイビングのガイドでも、お一人100バーツ以上をお願いしてるところもあります。
私も以前シニアご夫妻と数日をご一緒して、10,000円札を頂いたとき「頑張ったんだな」と思ったことを覚えています。


タイ人のお金の感覚

おごって、おごられて

タイのチップを知ってもらうために、もう少しタイ人のお金に対する考え方をご紹介しておきます。

タイ人(特に男性)は、お酒を飲むのが大好き。
仕事が終わるとまだ日が暮れる前から、みんなで集まって宴会が始まります。
お酒はもちより。その日にお金を持っていた人が気前よく、みんなにお酒などを振る舞います。
この気前よくと言うのがとても大事。逆にお金が無い時は、お金がある人におごってもらって楽しく宴会に参加します。

給料日が月に2回あります

気前よくおごってしまうタイ人なので、給料日は月に2回あります。(すべての会社がそうとは限りませんが)月の1日と16日。
お金を手渡しにすると持っている分はすぐに使い切ってしまうので、銀行振り込みにしているところもあります。
遠い先のことまであまり考えないタイ人らしい仕組みです。

タンブン(徳を積む)

お話ししたように「気前よく人におごる」というのはタイ人にとってとても大切なこと。
仏教を信仰するタイ人はしばしばお寺に行って、お賽銭や寄付をおしみなく出します。
これをタンブンと言うのですが、日本語(指さし会話帳)では「徳を積む」と訳されています。

そのため日常生活の中でも「タンブン」という言葉をよく使います。
さきほど宴会で人におごるのもそうですし、ちょっと高い買い物をしてそれがぼられたと知っても、「タンブン」と言って愚痴をこぼしたりはしません。

タイ人と日本人の感覚の違い

日本人は算数や暗算が得意なので、買い物をしても1円までのお釣りをすぐに計算できます。
そのためか1円でも少ないと店員に支払うように話をすると思います。

ではタイ人はと言うと、
・計算も苦手
・タンブンなどあったり
・暑い国なのでやっぱり大ざっぱ
などということもあって、時には細かいお釣りを渡さないこともあります。

例えばスーパーやコンビニなどに入って牛乳などを買うと、12.5バーツといったように1バーツ以下の単位があって、お釣りは切り捨てされたりします。
日本人がしっかりそれを請求すると「なんだよ。細かいな~!」といった感じで露骨にいやな顔をすることさえあります。

日本人は倹約を美徳とする国、そしてタイはタンブンがある国
それぞれに文化が異なるので、決して言い争いなどはおこさないようにしましょう。


旅行は気持ちよく

海外旅行ではその国の紙幣と必ず両替をします。
初めて手にするその紙幣の価値がよくわからず、ついお金を使い過ぎてしまうことはよくあること。
でもその方がかえって良いこともあります。
1バーツのお釣りで店員ともめるのは決して楽しいものではありません。

「ほほ笑みの国 タイ」に旅行で来て、とても気持ち良いサービスを受けたのならば、ぜひチップを気前よく置いてください。
お金の価値がよくわからないのが幸い、もらったほうも「コップン カー(ありがとう)」とまたほほ笑みをきっと返してくれると思います。