今日のプーケットのダイビングにご案内したのは、昨日から引き続きのシニアダイバーのお二人。
男性は200本以上潜っているベテランのダイバー、女性はまだまだビギナー。
それでも昨日のラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビングで、しっかりとスキルアップをされて、今日のピピ島シャークポイント3ダイビングに臨みました。
今日の1本目は、ピピ島のタートルロック。
ピピ島はプーケットからダイビングボートに乗っていくことができますが、場所的にはクラビ県に属します。
プーケット県から車でクラビ県まで行くには、およそ3時間。
クラビは、日本の昇仙峡や層雲峡のような、山水画のような景色が見られるところです。
ピピ島はそんな山水画のような切り立った岩壁が、水面から立ち上がっている、水上景観がとてもきれいな場所。
1本目のタートルロックはそんな岩壁の直下をダイビングします。
デカプリオがタイタニックの次に出た映画「ビーチ」の舞台になった、マヤベイの北側でもあります。
そんなタートルロックで最初に出会ったのがこのタコ。
タコは生きているときはこんな茶色をしていたり、ときどき岩などに化けて白くなったりします。
これはちょうど泳ぎだしたところ、ダイバーに囲まれて逃げ出しているところです。
頭のように見える丸い大きな部分は、実際には胴体なんだそうです。
岩肌にこんな赤色や黄色の、絨毯の毛足のようなサンゴが付いているのも、ピピ島らしさの一つ。
特にここのタートルロックは岩肌全体が、こんなカラフルなサンゴに覆われていて、華やかな印象があります。
写真の場所は、奥に長い洞窟がある場所。
少し全体に青っぽく見えるのは、岩壁がややえぐれているため、少し暗くなったところに、外からの光が差し込んで見えるせいです。
少しえぐれた洞窟の入り口から、すこし沖に出ると、いつもこんな魚たちの群れに出会えます。
この黄色い大群は、キンセンフエダイ。
ピピ島にはこんなキンセンフエダイが群れるポイントがいくつもあります。
こんなたくさんの魚たちを見たのは初めて!とお客さんも大興奮でした。
浅場の5m程度に群れているので、安全停止中にも楽しむことができます。
光も差し込んで明るいので、黄色の体がより一層明るく見えるのも良いところです。
これは2本目に潜ったピピ島のビダノック。
最近は南側の湾内の浅場には、このフタホシフエダイが大量に群れています。
キンセンフエダイの黄色の身体に比べて、ちょっと茶色っぽいので、派手さはありませんがこんなに群れると圧巻です。
背中の白い点と、黄色のしっぽが特徴ですね。
これはハリセンボン。
ピピ島というより、プーケットもそうなのですが、ハリセンボンが大きいんです。
これはネズミフグという種類。
からだの針の部分がよくわかりますよね。
目が大きくて、かわいらしい魚です。
ときどきコバンザメをお腹に着けている姿を見ることもあります。
はい、ピピ島のビダノックと言えば、このキンセンフエダイの大群。
今日はあまり潮の流れがなかったので、どこに固まっているのか探しながら進んで、ようやく出会うことができました。
水深は10m程度。
目の前を覆いつくすような魚の群れに、突っ込んでたっぷりと楽しんでいただきました。
こちらのキンセンフエダイの大群は、3本目のプーケットのシャークポイント。
潜降してすぐにキンセンフエダイが群れていました。
今日は潮の流れが緩い、半月まわり。
それでも緩い流れの上には、こんな風に魚がたくさん群れているのが、シャークポイントの特徴です。
こちらはダイビングの後半に来た、シャークポイントの2の根。
2の根は、完全に水に隠れた隠れ根で、トップの5mと8mの岩から、南北に長いサンゴの根になっています。
周りには人の身長の2倍はありそうなウミウチワがたくさん並んでいます。
この写真は、ウミウチワを見た後に2の根のトップに上がってきたところで撮影しました。
今日は数艘のダイビングボートが同じ時間帯に当たっていたので、この場所はダイバーだらけ。
写真の奥の方にも泡が上がっているのがわかりますよね。
でも透明度が良かったので、ソフトコーラルも魚の群れもとてもきれいでしたよ。
今日のシャークポイントは緩い流れに集まってきた、イエローバンドフュージラーの群れが見事でした。
身体が小さい魚なのですが、大きな群れが中層から砂地にあるサンゴに向かって、流れるようにやってくる魚です。
今日は中層にこんな風に群れていました。
黄色というよりも、金色に近いラインが、光に照らされてキラキラ輝いて見えたのも、とても美しかったです。
ちょうど安全停止中にイエローバンドフュージラーの群れを観察。
写真でも金色に光るラインがよくわかりますよね。
一斉に同じ方向を向いたときは、金色のラインが何本も並んで見えて、それはきれいなんですよ。
今日は天気も良かったので、5mのこの場所はとても明るかったのも良かったです。
今回はベテランとビギナーダイバーのお二人でしたが、これからもダイビングを続けてほしいと思いました。
ダイビングはお金はかかりますが、長く続けられる良い趣味だと思います。
スポーツのように競い合うものではなく、きれいなものを見て癒されるレジャーなのも、長く続けられる理由の一つだと思います。
ぜひまたプーケットに潜りに来てほしいです。
お待ちしています。