今日、プーケットのダイビングにご案内したのは、日本からお越しのお二人。
女性は今日の3本目が、400本記念ダイブになりました。
今日のお二人、明後日はシミランの北、ミャンマーとの国境近くにあるリチェリューロックで潜ります。
そのため、今日はそのチェックダイブもかねてのダイビング。
お二人ともマイウエットスーツ持参だったので、今日は特にウエイト量のチェックを重点的にしました。
潜り始めの1本目はウエットスーツも乾いているので、ウエイトは女性がウエイト玉2個分、男性も1個分重めにしておきました。
ただ潜降は楽にできたのですが、撮影するときはどうしても体が沈みがち。
砂やサンゴに足がぶつかってしまいました。
ただ、2本目にウエイトを減らしてみると、潜降は問題なくスムーズで、狙った魚を撮影しようと深度を下げるときも、とても滑らかに下りてゆくことができました。
またウエイトが1つ重たかった時は、耳抜きがうまくできなかったのが、1つ減らすことで耳を抜きながら体が沈むこともなくなり、耳抜きが楽にできたとおっしゃっていました。
適正ウエイトの重要性を改めて、教えてくれたお二人でした。
そんなお二人をご案内したのは、ピピ島とシャークポイント。
1本目はピピ島のビダノックから入りました。
ここは水深３ｍ程度。
キャベツコーラルが一面に敷き詰められていて、とてもきれいですね。
ローシーズンに見られたブラックチップリーフシャークは最近は目にすることがありません。
おそらく人があまり入らない、東側に回っているのかもしれませんね。
これはコブシメの産卵の様子。
沖縄でコブシメを見たかったのに、なかなか見ることができなかったそうなので、産卵の様子をずっとカメラに収めていました。
左側で、口をとがらせているように見えるのが、メスです。
ちょうどサンゴと砂の間に卵を産み付けている最中。
オスはその後ろで外敵を追い払う役目のはずなのですが、フウライチョウチョウウオが2匹でこのコブシメの周りをぐるぐる回っていました。
その2匹が、コブシメが卵を産み付けたとたんに卵を食べるのですが、自然界って残酷ですよね。
もうお馴染みのキンセンフエダイの大群。
こんな大群があちこちで見ることができるのですから、すごいですよね。
ここは水深が１０ｍもないので、光が入ってより黄色が鮮やかに見えます。
右から左から、黄色い群れがやってきます。
もうどこにカメラを向けてよいのか迷ってしまいますね。
水面休息中は観光もできるのが、ピピ島マリンパーク3ファンダイビングの良いところ。
今日は映画の舞台のマヤベイがあるピピレイ島の東側、ロサマベイを通過してくれました。
切り立った岩壁が左右から迫ってくるような景色です。
映画の舞台のマヤベイよりも、私はこちらの方が雰囲気があって好きです。
エメラルドグリーンの水がきれいに見えますね。
2本目はピピ島のタートルロック。
プーケットから南に行くラチャ方面はこんなカラフルなソフトコーラルが見られません。
またシャークポイントのソフトコーラルは、もう少し大きめで、色も赤色や紫色が多いです。
（一番下の写真で紹介しています）
こんな小さなサンゴでも、岩肌を覆っているので、岩がカラフルに見えるのがピピ島の特徴です。
お二人がそろって、かっこいいでしょ。
タートルロックの洞窟の中
今日は奥まで行って、鍾乳洞のような雰囲気を楽しんでもらいました。
これは入り口付近で撮影したもの。
光が洞窟の中に差し込んで、こんな青い世界を作ってくれます。
タートルロックと言えば、ウミガメ。
ピピ島のウミガメは人が近づいても逃げることはありません。
ただ食事に夢中なので、なかなか顔を上げてくれないのが難点。
でもウミガメに会えると、なんだか幸せな気分になれます。
ウミガメが水底にへばりついているのですが、上手に水深を下げていただいたので、ウミガメと一緒に撮ることができました。
今日の2本目は、満ち潮いっぱいから少しだけ潮が下げていた時間帯でした。
せっかくなので、こんな青の洞窟のを見ていただきました。
400本潜っていても、こんな景色の場所を独占できるところは、なかなかないと思います。
「きれいですね」と言ってもらえてよかったです。
このサンゴ、きれいでしょ。
タートルロックで一番きれいな場所だと私は思っています。
こんなサンゴが岩肌を覆っていて、そこにニセクロホシフエダイやアーレンバーグスナッパーと言った、少し大きめのフエダイが群れている様子はとてもきれいです。
岩と岩の間を水が抜けるところには、カイメンやウミウチワもあって、さらに華やかなんですよ。
これは3本目に潜ったプーケットのシャークポイント。
今日は1本目と2本目はあまり流れがなかったのですが、3本目になると思いのほか流れが強かったです。
ソフトコーラルが華やかなのは良いのですが、ちょっと泳ぐのが大変でした。
上の写真のサンゴと、下の写真のサンゴを比べてみると、その違いがわかると思います。
シャークポイントの方がより赤色や紫色が強いですね。
お二人は、今日のピピ島とシャークポイントを潜って、予想以上の魚影の濃さとサンゴの色鮮やかさに驚いていたようです。予約の段階では、ここまでプーケット周りの海に期待していなかったとおっしゃっていました。
明後日から行く、リチェリューロックのチェックダイブのつもりで潜ったようですが、期待を裏切る海だったみたいです。
プーケット周辺でもシミランやスリンに負けない、海の魅力を伝えることができたみたいで、うれしかったです。
またぜひ、プーケットの海に潜りに来てください。
お待ちしています。
