今日、プーケットダイビングにご案内したのは、親子4人で参加されたU様ご家族。
お父さんは、70本ほど潜っていて、アドバンスドオープンウォーターまでお持ちですが、お母さんと子供2人は、今回はスノーケリングでご参加です。
ご案内したのは、ラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビング
このツアーはダイバーは潜りやすいポイントですが、浅場にはサンゴが密生しているのでスノーケリングにもピッタリのところです。

さてファンダイビングのお父さんですが、先ほどお話ししたように70本程度潜っていて、最終ダイブも昨年の8月。
ただやはり1本目は緊張もあって、思った通りに泳げなかったようです。
この写真を見ると、ずいぶんと肩から腕にかけて力が入っていますね。
吐く泡も意外と大きめでした。

今日の1本目は少し波があったので、プーケットのラチャノイ島の西側に回った、カメラベイに入りました。
特にスノーケリングは波があると、水面に浮いていて、波酔いしてしまうため、島が東風をよけて波がない、西側のポイントを選んだのは、ツアーリーダーの配慮でした。
カメラベイは茶色っぽいサンゴが多いポイントなので、華やかさはありませんが、こんなスカシテンジクダイが群れていたり、畳の大きさほどある大きなエイが砂に隠れていたり、そんな景色を楽しんでいただきました。

とても真っ赤できれいですよね。
ちょっと金色のアクセントの点が見えるのもわかるでしょうか?
実は水の中では、こんなに鮮やかな赤色には見えないんです。
もっとどす黒く見えます。
ただ光を当てるとこんなにきれいなんですね。
ダイビングでライトなどをもって、サンゴなどに光を当てるのも楽しみの一つです。

これは1本目の終了間際のU様の泳ぎ。
足がずいぶんと上に上がってしまっていますね。
吐く泡もだんだん大きくなって、顔がずっと下を向いてしまってます。
ウエイトが少なかったわけではないのですが、まず呼吸がどんどん浅くなっていました。
もう2つくらい、丁寧に吐ければよかったのですが、気持ちもあせってきて口だけの呼吸になっていました。
また1本目のU様は、BCDを多用していました。
ちょっと体が砂地に着きそうになったり、サンゴにぶつかりそうになると、慌ててBCDに空気を入れて浮き上がったりしていました。
あとで船上で聞いてみると、日本ではドライスーツを着て、BCDで浮力をとるように言われていたので、そうしていました。とおっしゃっていました。
そのため、食事が終わった船上では、呼吸の話と肺を上手に使うこと、それに脚の重みを感じながら泳ぐ、といったアドバイスをしてみました。

そして下の写真が、2本目のダイビング終了間際の、水深5mくらいの写真です。
上の写真と比べてみると、違いが良くわかりますよね。
身体の脱力感が良くわかりますし、上半身の肩から腕にかけてと、下半身の脚の重みが感じられるような泳ぎに変わっています。
視線もきれいに前を向いていますし、泡も細かくなっています。
上も下もどちらも、ダイビング終了間際で、水深も5m程度です。
ウエイト量も全く同じなのですが、意識が変わるとこれだけ泳ぎも変わるんだな、という見本のような泳ぎになっています。

ダイビングスキルの話はこれくらいにして、2本目に潜ったのは島の東側に回って、ラチャノイ島のバナナベイを潜りました。
浅場は白い砂地が広がって、サンゴの周りにはこんな小さな魚たちが群れています。

オレンジ色をしたキンギョハナダイ。
もっと光が当たっていると、身体が金魚みたいに真っ赤に見えるんですけどね。
オレンジ色をしたメスは、紫のアイラインが入っています。
とてもきれいな魚ですね。

これはお馴染み、インド洋固有種のコラーレバタフライフィッシュ
つぶらな瞳の上に、げじげじ眉毛があって、こんな風に群れるので、私は「まゆ毛玉」なんて呼んでいますが、これも地味ですが、きれいな魚です。

お父さんがダイビングを楽しんでいるときに、お母さんとお姉ちゃんと弟君は、スノーケリングを楽しみました。
この船は、タイ人スタッフが一緒に海に入ってくれて、スノーケリングのケアをしてくれます。
スノーケリングは、フィンとマスクと、それにスノーケリングを付けて、ライフジャケットも着ます。
少し水面で休めるように、浮き輪も用意されているので、安心ですね。

すごい量の魚でしょ。
透明な体がガラスのようにキラキラ光って、とてもきれいなんですよ。
この群れの中に入っていくと、目の前でガラスの破片がキラキラしているような景色を楽しめます。
季節的なものなので、この小魚を餌にするフエダイやアジがやってきてしまうと、あっという間にいなくなってしまいますが、こんな景色が楽しめるのも、ラチャノイ島ラチャヤイ島の良い点です。

今日はご家族4名をご案内しましたが、写真を撮ることができたのが、ダイバーのお父さんだけ。
写真は家族皆さんに見てもらったのですが、スノーケリングのお母さんは、「写真をたくさん撮ってもらっていいわね~」と言っていました。
本当は私たちも撮ってほしかった、とおっしゃっていました。
お母さんは泳げないからダイビングはしない、と話していましたが、ダイビングは水泳ができなくても、海の中を楽しむことができます。
ぜひダイビングに挑戦していただきたいです。
その時は、楽しそうに泳いでいる写真を、たくさん撮らせていただこうと思います。