今日は曇り空のプーケット。
先ほどは少し雨も降りました。
さて今回はダイビングの呼吸の話をしたいと思います。
単に呼吸と言っても、口とか鼻とか、リズムとかいろいろと説明しどころがあるので、今日は鼻呼吸についてお話ししたいと思います。
ダイビング中は、基本は口呼吸です
ダイビングは基本的に口呼吸です。
レギュレーターを加えて、口から吸って、口から吐き出します。
ダイビングだから急に止めろと言われても
でも人は陸上では鼻も使いますね。
特にスポーツ選手は鼻呼吸を上手に使うように言われてきました。
なので、急にダイビングで海に潜ったからと言って、鼻呼吸が止まるものではありません。
と言ってもダイビング中は鼻はマスクで覆われていますから、鼻から息を吸うことはできません。
なので息を吐きだすときだけ鼻を使う人はとても多いです。
実は鼻呼吸している人は多いです
水中でお客さんを見ると、鼻の下から泡が出ている人や、マスクの額の部分から小さな泡が漏れている人などを見かけます。
鼻呼吸のデメリットは
鼻呼吸をする事はいけないことではありません。
水が逆流してくる
ただデメリットがあって、一つは鼻の下から泡が出ている人は、水が逆流して入ってきます。
鼻の三角の部分に常に水がたまった状態になると、ダイビング中はやや不快な気分になります。
最悪その水を鼻から吸ってしまうと、鼻が痛くてパニックになってしまいます。
曇りやすい
また鼻呼吸をしていると、どうしてもマスクが曇りやすくなります。
いったんマスクが曇ると、ダイビング中に何度もマスククリアをしなければならないので、これもストレスになって楽しくありません。
鼻呼吸は楽だけど、浮力がとりづらい
あと一つは鼻から息を出している人は、陸上と同じなのでとても楽です。
ただ呼吸は肺と言う大きな浮袋を縮める意味も持っています。
口からの呼吸ならば十分に肺を縮めることはできますが、鼻から息を吐きだしている人は、この肺を縮めているという意識が少ないです。
肺が十分に小さくならない状態を繰り返しているわけですから、どうしても浅場になると浮いてしまうことになります。
これが最大のデメリットだと思います。
プロではないから
プロではない一般のレジャーダイバーならば、鼻呼吸を無理して止める練習をする必要はないでしょう。
ただ、マスクの中に水が入ったり、曇るのが困るならば、やはり練習をする必要があります。
鼻呼吸を止める方法は
私もプロになったころは鼻呼吸をしていました。
その鼻呼吸を止める練習は、まずマスクをした後、鼻から少し息を吸って、マスクを顔にぴったりと吸い付けます。
鼻呼吸をしていなければ、このぴったりとくっついた状態が保てます。
逆に鼻呼吸をしてしまうと、マスクのシリコンが顔から浮くのですぐにわかると思います。
実は鼻呼吸をしている人は、自分が鼻から息が出ていることがわかりません。
指摘されて初めて分かるものですし、また指摘されても「えっ、鼻を使っているかな?」と半信半疑です。
今お話ししたマスクのシリコンが浮くかどうかは、自分自身でも確認できますし、練習するのも簡単です。
鼻呼吸で困っている人は、ぜひ試してみてください。