今日、プーケットダイビングにご案内したのは、今月の6日にラチャノイ島ラチャヤイ島をご案内したM様親子。
そのとき体調不良で潜れなかったお兄ちゃんは、今日はホテルでお休み。
今日は、パパとCちゃんの2人で、前回とは違ったプーケットの海を楽しんでもらおうと、ピピ島シャークポイントにご案内しました。

今日の1本目はプーケットのシャークポイントから。
ここはプーケット全体のダイビングサイトの中で、一番最初に開拓されたと言われるプーケットを代表するポイント。
当時は5種類のサメがいたと言われています。
5種類というのは、ジンベエザメ、ブラックチップシャーク、ネムリブカ、トラフザメ、そして頭はエイで体はサメのトンガリサカタザメ。
ただそんな珍しいサメがいなくなって、探し出せばネムリブカはどこかにいるのでしょうけど、最後に残ったのはトラフザメ。
タイを代表するサメです。
ただ残念ながら今日は出会うことはできませんでした。
でもインストラクター歴32年のタイ人女性ガイドだけはトラフザメを見ていました。
彼女曰く「サメがいる音がした」そうです。
これ冗談ではなくて、本当に彼女にはサメやウツボが出す音が聞こえるんだそうです。
船に上がった後、トラフザメを写したビデオを見せてもらいながら、「音がするのがわかるでしょ?」と言われました。
私もあと10年潜ったら、その神の域に達することができるんでしょうか?
明日から音にも敏感になってみようと思いました。

シャークポイントといえば、華やかなソフトコーラルに、魚種魚影が楽しめるポイント。
写真のような色鮮やかなサンゴが、お花畑のようにあちこちに咲いています。
そこに上の写真のようなキンセンフエダイの大群が、目の前を覆いつくすように群れているのは圧巻です。
ただ、残念ながら今日は透明度が今一つ。
こうして間近で見るとよくわかるんでけど、景色を楽しむことができなかったのが、ちょっと残念でした。

これは2の根と1の根のちょうど間で、潮が当たっているところに群れていた、シベロンバラクーダ。
銀色の身体をギラギラさせて、きれいに群れていたところをCちゃんがGoproで撮影に行って、ピースサインをしてくれたところ。
この前には、極太のピックハンドルバラクーダや、塩焼きサイズのタイワンカマスの群れも見れたので、大中小3種類のバラクーダを見ていただくことができました。

今日は上げ潮だったので、2の根から1の根にたどり着くと、こんなキンセンフエダイやフタホシフエダイがぐっしゃっと群れていました。
でも写真でもわかると思うのですが、浮遊物がいっぱいで魚の群れが多いことはわかるのですが、今一つはっきり見えないのが何とも残念でした。

私たちは2の根からスタートしたので、他のチームがシーホースを見終えた頃に、写真の場所にやってきました。
ひとしきり、たくさんのダイバーにフラッシュを当てられた後だったのか、シーホースはウミウチワの中に隠れていました。
でもほかにダイバーがいなかったので、しっかりと観察してもらえたのは良かったです。
プーケットのシャークポイントのシーホースは、15㎝くらいあって、きれいな黄色をしているのでとてもわかりやすくて良いです。
とがった口と、ぱっちりした目が何とも可愛らしいですよね。

これは2本目に入った、ピピ島のビダノックで撮影したトマトアネモネフィッシュ。
真っ赤な体に黒い墨付きなのが特徴です。
3本目に入ったピピ島のビダナイでは、ここよりもさらに大きなコロニーがあって、まだ子供の個体も見ることができます。
子供のうちは青白い首輪があるのが特徴。
生まれたばかりの時は2本あって、それが1本になり、徐々に白い模様が消えていって、こんなに真っ赤な体になってきます。
プーケット周辺のアンダマン海の固有種と言われています。

2本目のビダノックはキンセンフエダイの大群が、もうあちこちで見られるのが有名。
ただ今の時期はどうしても、波を避けて東側のポイントをポイントを潜らざるを得ないので、キンセンフエダイの大群もパラパラっとしか紹介できませんでした。
ピピ島はどちらかというと、ハイシーズン中の方がその醍醐味や透明度を楽しんで頂けると思います。

これは3本目に潜ったピピ島のビダナイ。
この写真はサンゴを育てているところ。
実はビダナイのこの一画は、15年ほど前には、一面エダサンゴが密生していて、それそれは素晴らしい眺めだったところです。
ただ残念ながら、10年ほど前の4月中旬ごろに、水温が33℃まで上がったときがあり、プーケットやシミランも含めた各ダイビングサイトにあった、浅場のエダサンゴが白化して、翌年にはがれ場となってしまいました。
ピピ島はダイバーから600バーツの国立公園費を徴収しています。
そのお金を使って、こんなサンゴの育てているのだと思います。
昔のように一面エダサンゴとまでは行きませんが、見るたびごとにサンゴが成長しているのがわかります。

ビダナイの深場にある離れ根に行って見ました。
数種類のフエダイやフュージラーが、目の前を覆うほどに群れているのはわかるのですが、残念ながらここも透明度がもう一つ。
お客さんにも魚の群れがいることはわかってもらえましたが、その姿がはっきりわからなかったのが残念でなりません。
このビダナイはローシーズンに潜ることが多いので、今が絶好のチャンスだったのですが、、、、

今回、M様親子には、プーケットから南に向かうラチャノイ島ラチャヤイ島と、東に向かうシャークポイントとピピ島を楽しんで頂きました。
まだお二人ともビギナーだったので、初日の透明度の良い、ラチャノイ島ラチャヤイ島の方が印象が良かったかもしれません。
でも今日は、バラクーダや魚の群れや、サンゴは楽しんで頂けたと思います。
またぜひ、プーケットに潜りに来てほしいです。
お待ちしています。