今日、プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのH様。
すでに90本近く潜っていますが、その大半はフィリピンのセブ島でダイビングをすることが多かったそうです。
フィリピンといえば、「殿様ダイブ」が有名ですが、今回はできるだけご自身で準備なども行っていただきました。

今週の水曜日はとても波が高くなったプーケット。
いつもは1時間半でラチャヤイ島からプーケットの港まで帰ってこられるのですが、水曜日は2時間近くかかってしまいました。
それだけ波が高くて、ボートも安全に運行していたのですが、今日は打って変わって波はとても穏やか。
少しうねりはあるものの、ほとんど波を感じることはありませんでした。

今日もご案内したのは、ラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビング
プーケットの中でも一番潜りやすく、今の時期は透明度も安定しています。
ただ、ピピ島マリンパークなどのように、プーケットから東に向かうポイントに比べて、どうしても魚の量が少ない印象がありました。
でも今日、ラチャノイ島ラチャヤイ島を潜ってみると、その印象が少し変わって、意外と魚の群れを楽しむことができたと思います。

今日の2本目に潜ったのは、プーケットのラチャノイ島のマンタベイ。
ここは1本目に潜るバナナベイよりも北にある、バナナロックよりさらに少しだけ北にあるポイントです。
ここの深場には、写真のようなスパゲッティイールがいます。
ちょっとわかりづらいでしょうか?
チンアナゴは砂から15cmか、伸びても20㎝くらいですよね。
それに比べてスパゲッティイールは、50㎝くらいは伸びると思います。
身体がスパゲッティのように真っ白なので、この名前がついたと思うのですが、辺り一面ににょきにょきと伸びている様子は、圧巻です。

ラチャノイ島のマンタベイの水深15m近いサンゴの根では、こんなホソフエダイ(フタホシフエダイ)の大群を目にすることができます。
同じラチャノイ島でもこれだけ多くの大群が見られるのは、マンタベイくらいだと思います。
それも1か所だけではなく、数か所で見られるのがすごいところ。
ただ、ここのホソフエダイの大群は、ダイバーが近づくとすぐに逃げ回ってしまいます。
魚たちがぐるぐるサンゴの周りを泳ぐ様子は見ごたえ十分なのですが、お客さんと一緒に魚の群れを写すのは、すこし大変なのが困ったところです。

これは3本目に潜ったプーケットのラチャヤイ島No1ベイ。
最近は沈船の周りにタイワンカマスの群れが、もう数千匹、いや1万匹はいるんじゃないかと思うくらいに、大きな群れを作っています。
お客さんもその群れの中に入って、大興奮。
色々なポーズを取って、モデル役になっていました。

お客さんの目の前から、ずっと奥の方までカマス、カマスっていう感じでしょ。
程よい流れで、カマスも気持ちよく泳いでいる感じがしました。
沈船を楽しむ前に、まずはカマスの大群を楽しんで頂いたのですが、いつまでもずっと魚の群れに囲まれていたい、そんな感じでした。

沈船の中を楽しんで、船の外に出てみると、今日は、沈船の上にキンセンフエダイ大群がいました。
ちょっとダイバーが多くて、泡ばかりが多いのが気になるのですが、それでも十分に黄色い魚たちの群れを楽しんで頂くことができたと思います。

沈船の屋根が少し見えますよね。
沈船のトップにはインディアンダッシラスがたくさんいて、それだけ見ても十分に楽しいのですが、こうして魚の群れに囲まれると楽しさが倍増します。
余裕で泳いでいるお客様ですが、意外と魚の群れの中に入りながら、サンゴや船にぶつからないように泳ぐのは難しいんです。
他のダイバーたちが船をよけて、後ろの方を泳いでいるのがわかりますよね。

普段あまり沈船そのものの姿をお見せしていないのですが、意外と大きいんです。
普段船の中に入っているのが、下に見える窓の階。
上の部分はキャプテンルームですね。
もう沈んで10年弱になると思うのですが、まだまだ船の原形を保っています。
今ではすっかりラチャヤイ島の名物ポイントになっていますが、こうしてたくさんの魚たちがついてくれるのもありがたいです。

浅場に戻ってくると、今日もツバメウオがきれいに群れていました。
こうしてまとまると絵になる魚でしょ。
他にダイバーがいなかったので、H様だけが魚を独占していて、他のダイバーの泡もなくてとてもきれいに写すことができました。
胸鰭の黄色がアクセントになってとてもきれいですね。

これはサンゴの中に隠れていたヘリゴイシウツボ。
日本のお客さんはあまりウツボには興味を示しませんが、外国人はウツボが大好き。
こうしてウツボは口をパクパク動かすのが特徴ですが、けっして噛みついたりはしません。

今日は波もなくなって、快適な1日でしたが、それ以上にラチャノイ島とラチャヤイ島で、魚の群れを実感できた1日でした。
実は今日のお客様のH様は、「魚にあまり興味がない」とおっしゃっていたのですが、あれだけ多くの魚に囲まれて、沈船も潜れれば、きっと印象に残るダイビングになったと思います。
プーケットにはさらに魚の圧倒的な群れを楽しむポイントが、まだまだたくさんあります。
ぜひまたプーケットに潜りに来てほしいです。
お待ちしています。