今日、プーケットのダイビングをご案内したのは、昨日ピピ島とドクマイ島をご案内した、リピーターのY様。
昨日は、残念ながら透明度は今一つで、魚はいっぱいいるのはわかっても、姿がはっきり見えませんでした。
ただ今日のラチャノイ島ラチャヤイ島は、透明度は抜群。
Y様もラチャノイ島とラチャヤイ島は大好きで、プーケットの青い海を存分に楽しんで頂きました。
リピーターのY様はいつもライトを持ってダイビングをします。
小さなライトでも、こうしてサンゴなどに光を当てると、肉眼とは全く違った色を楽しむことができます。
特に水中で、肉眼で深緑や黒色に見えるものは、光を当てるとびっくりするくらいに真っ赤に見えることが多いです。
私と初めてプーケットの海を潜ったときの、リピーターのY様は、まだまだビギナーでした。
2020年の大みそかの日だったので、まだ2年半ほど前のことですが、そのときはバンコクでオープンウォーターを取ったばかり。
オープンウォーター講習の時に、無理に潜降して、耳を傷めたので、それが心配で私と一緒に潜るようになりました。
ただ今では経験本数も160本になって、こんな浅場も余裕で潜ることができます。
ビギナーの頃は、ぷかぷか浮いて仕方なかったのですが、今は呼吸がとても安定しています。
エア消費も人よりも多いことをとても気にしていましたが、今では全く心配がいらないほどです。
写真で見るように、吐き出す泡もとても細かいのが、何より良いと思います。
たださらにスキルアップを狙って、昨日は、「肺を絞るイメージで吐いてみましょう」というアドバイスをしてみました。
今日の2本目に潜ったのは、プーケットのラチャノイ島のマンタリーフ。
ここはこんなフタホシフエダイがサンゴを覆うように群れているポイントです。
深場の砂地には、真っ白い身体を50㎝くらいに伸ばした、スパゲッティイールも見ることができます。
浅場はこんなハードコーラルが広がっています。
サンゴの上にはオレンジ色をしたネッタイスズメダイがきれいですよね。
癒し系のまったりなポイントですが、呼吸が上手に吐けて、浅場も安定して潜れるダイバーならば、きっと楽しんで頂けるポイントです。
3本目はプーケットのラチャヤイ島の沈船。
船の鉄板が見えないくらいに、黄色いキンセンフエダイが群れています。
沈船の魅力もさることながら、ラチャヤイ島でもこれだけの群れを楽しめるのはとてもうれしいです。
他のダイバーの姿や泡がないのが何よりいいですね。
ハイシーズンはこうはいきません。
ローシーズンというと、なんだか悪いイメージがありますが、プーケットはローシーズンの方が人も少なくて、海の中もゆったりと楽しむことができます。
もちろん陸も同様で、高級なホテルが安くなっていたり、観光地も人が少なくないのは、ごみごみした感じがなくて良いですね。
今日の沈船の周りは、おさかな天国でした。
いつものようにタイワンカマスの大群が数百メートルの長さで群れていましたが、そこにマテアジの大群も交じっていました。
マテアジはコロナ前は、沈船の上にぱらっと群れていただけでしたが、コロナの2~3年の間に、見事な大群に変わっていました。
黄色いしっぽで、見るからにフライにしたらおいしそうだなという魚です。
市場でもよく目にする魚ですが、図鑑などを見ると刺身にはならないみたいです。
上にいる細長い魚が、タイワンカマス。
下にいるちょっと黄色みがかった魚が、マテアジです。
私たちの周り360°が、まさにおさかな天国で、ただぷかぷか浮いているだけで十分に幸せな気分でした。
こうしてお互いに潜り方を理解しているリピーターさんと、安心してダイビングを楽しめるのもありがたいです。
これは沈船の脇にあるブロックです。
欧米人はキューブと呼んでいますが、黄色いしっぽのマテアジがキューブの上をぐるぐると回っていました。
リピーターのY様は、来年に定年の65歳を迎えるので、日本に本帰国になるそうです。
私と一緒にプーケットの海を潜れるのも、あと数回になるかもしれません。
でも年に1度くらいは、プーケットの海を潜りに来ます。と言っていただきました。
うれしいですね。
またぜひプーケットに潜りに来てください。
お待ちしています。