今日、プーケットダイビングにご案内したのは、私とはもう何度も一緒にプーケットの海を潜っているY様。
タイ国内在住で、今日はタイの国王の誕生日。
タイ国内の連休を利用して、プーケットへやってきました。
いつものように自己器材をすべて持参でのご参加です。
今日はピピ島マリンパーク3ファンダイビングへご案内しました。

今日は波があって、船の窓の外には波しぶきがザブンザブンかかっていました。
波高も目線近くまで上がっていて、ピピ島までは行くことができたのですが、残念ながらメインのビダノックやビダナイには潜ることができませんでした。
1本目に向かったのは、映画の舞台のピピレイ島。
波を避けて東側のバイキングケーブで1本目を潜りました。
長い岩壁が続き、そのところどころには、あたかも昔バイキングが住んでいたかのような、洞くつがいくつもあります。
その一番大きな洞窟では、今はツバメの巣を養殖しているのですが、ちょうどその前の浅場はスノーケリングエリアになっていて、深場はダイビングポイントとして、雨季の波のある時によく潜るポイントとなっています。
水中は見ての通り、キンセンフエダイがいっぱい。
ラチャヤイ島でもみられるコンクリートのブロックが、何段にも積み重なっていて、それが200m近く並んでいます。

潮が当たる一番端のブロックには、上のようなキンセンフエダイの大群と、下の写真のような大きなウミウチワが見られます。
ブロックが落とされたときには、ただのコンクリートでしたが、月日が経ってこんな大きなウミウチワがつくようになりました。

魚の数もそうですが、サンゴがブロックに着くのは、ピピ島ならではだと思います。
ラチャノイ島やラチャヤイ島に比べて、透明度はやや落ちますが、その代りにプランクトンが豊富なので、魚の量が多かったり、大きなウミウチワやサンゴが豊富なんだと思います。

これはカクレクマノミ。
ニモと言う名前ですっかり有名なりましたが、昔からその愛らしさで人気者でした。
ラチャノイ島やラチャヤイ島には数えるほどしかいませんが、プーケットの東にあるピピ島やシャークポイントでは、カクレクマノミはあちこちにいます。

何気ないサンゴですが、光が当たると幹や枝の部分がピンク色に見えます。
ちょっと黄色みがかかったものもありますが、とてもきれいなサンゴです。

こちらはエノキタケのような感じのサンゴ。
砂地の上に一面に広がっていると、これも地味ですがとてもきれいなんですよ。
とても柔らかくて、こうしてゆらゆら揺れていますが、ときどきこのサンゴをベッド代わりに、魚が寝ていることもあります。

最近はこのバイキングケーブもブロック周辺がメインになってしまいましたが、ブロックの先に行くと、こんなエダサンゴの上にホソフエダイやタイワンカマスやキンセンフエダイが群れている場所があります。
以前はこのあたりをメインに潜っていたので、私のような古いスタッフしか知らない場所です。
ただブロックのような人工的なものよりも、こうしてサンゴのような自然のものに群がる魚たちを見る方が、やはりきれいですね。
エダサンゴもとても生き生きしていました。

これはカイメン。
シャークポイントなどでよく見られますが、ここのカイメンは横幅があります。
シャークポイントはどちらかというと上に伸びていく感じ。
なんだか大きな器のように見えますね。

今日の2本目は、やはりピピレイ島の東側のポイントの、ピレーウォールを潜りました。
ここも雨季の波のある時に、避難的に潜るポイントなので、どちらかというとマイナーなポイントです。
普段は流れがあって、岩壁を流すようなドリフトダイビングがメインなのですが、今日はほとんど流れがなかったので、ボート戻りでした。
ただボート戻りだったので、普段は見逃してしまうようなサンゴや、魚たちをじっくり見れたのは、むしろ良かったのかもしれません。
これはミズイリショウジョウガイ。
ジグザグオイスターと呼ばれています。
なんとも面白い姿ですよね。
これを見るたびに、昔テレビで見た笑ゥせぇるすまんの喪黒福造を思い出してしまいます。

今日は、岩壁の浅いところでブラックチップリーフシャークを何度も見ることができました。
同じピピ島でもビダノックなどで見る時はやや遠めなのですが、今日は間近で何度も見ることができて、サメのぎょろっとした目も、しっかり見えるほどでした。
流線型でとてもきれいですよね。

いつもはぼんやりしか見えない、透明度が不安定なピレーウォールですが、今日は意外と透明度も良くて、こんなウミウチワもきれいに見えました。

ウミウチワと一緒にあった赤色をしたサンゴ。
細い枝のようで、これもゆらゆらと揺れている様子はとてもきれいです。
奥にあるのがウミウチワ、ちょうどここは潮が当たる場所で、こんなサンゴの周りを魚たちが群れて、すっかりこのポイントのイメージが良くなりました。

今日の3本目も波があったので、島影を潜れるドクマイ島になりました。
シャークポイントに入れなかったのが残念でしたが、この時期に波があるときには仕方ないですね。
さらに波が高いときは、ピピ島へも行けずに、ドクマイ島を3本潜ることもありました。
潜降してすぐにあったイソギンチャク。
名前のように巾着状になっていますが、裏側がこんな風に色鮮やかなんです。
巾着になった上に、スカンクアネモネフィッシュが泳いでいるのもかわいいでしょ。

今日お客様のY様はフグ好き。
大好きなヒトヅラハリセンボンを見つけて観察していましたが、照れ屋のヒトヅラハリセンボンは岩壁の上の方に泳いで行ってしまいました。
でもかわいい大きな目と、ぽっかり空けた口が何とも可愛らしいですね。

ドクマイ島の岩壁には、こんなイボヤギがたくさんついています。
筒状のサンゴから、流れがあるとこんな風に花が開いたような姿になって、光を当てると少し赤色にも見えてとてもきれいなんです。
最近ではキングクルーザーの甲板の上が、このイボヤギで一面覆われていますが、ただの岩壁もこんなサンゴがついて華やかに見えるのが素晴らしいです。

明日はラチャノイ島ラチャヤイ島に行ってきます。
透明度はよいと思うのですが、あとは波がなくて、日差しが入ってくれることを祈るのみです。

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