ログは欠かさず書いています。でもそれはお客さんのため

皆さんは、ログをつけていますか?
私はログブックを毎ダイブ欠かさずにつけています。
ノートに手書きですから、上の写真のようにあまりきれいではないです。
別にダイビングの本数を数えるのが、趣味なわけではではありません。
時々私がログ付けをしていると、「今何本潜っているんですか?」なんて聞いてくるインストラクターやお客さんがいますが、別に何本でもいいんじゃないかと思っています。
私がログをつけているのは、お客さんのためです。
私は船上ではログ付けはしません。その理由は、、、
日本の人は真面目にログ付けをしている人が多いです
私はログ付けを船の上ではしません。
ショップによっては帰りの船の中で、お客さんを集めてログ付けをしているところもあります。
「じゃまず、今日の1本目のポイントから、、、、」なんてね。
そんな光景を見ると、まだアマチュアだったころ、伊豆に潜りに行ったときに、ダイビングショップの畳の上で、みんなで車座になってログ付けしたのを思い出します。
その時はロブブックをみんなで回して、その人の泳ぎの印象などや感想を書き加えたものです。
私が駆け出しの頃「海の中でうまくガイドが出来なかったら、ログ付けで挽回しろ!」
なんて言っていた先輩インストラクターもいました。
それだけログ付けは重要なんだ、と教えられた気がしますし、日本の人は真面目にログ付けをしている人が多いんだと思います。
ただ、私はログにそれほどこだわりはありません。
なので、帰りのボートの中では、お客さんは疲れているので、ゆっくり眠ってもらったり、休んでもらったり、おしゃべりをする時間にしています。
ログ付けはホテルでゆっくりとしてもらうようにしています

ではログはどうしているのかと言うと、、、
私が自分のノートに手書きしたログを写真で撮って、LINEで送るようにしています。
それが上の写真です。
昔は紙に書いてお客さんに渡していましたが、「写真で送ってくれればいいですよ」とお客さんに言われてからは、スクリーンショットを送るようになりました。
ログ付けはお客さんによっては、データだけでなく、自分のスキルの反省点やそのポイントの印象などを細かくメモする人もいます。
絵心のある人は、魚の絵を描く人もいますね。
そうなると、時間もかかるので、私が渡したログの写真を見ながら、ホテルでゆっくりとログ付けをしてもらうようにしています。
もちろん、私のサインが必要ならば、まだ白紙のログブックやスマホにサインはします。
毎ダイブ終わるごとに写真を見ながらフィードバック。
実はこの方法は、手を抜いているわけではないんです。
私は毎ダイブが終わるごとに、水中で撮影した写真を見ながら、ダイビングスキルのアドバイスやインド洋の魚の紹介などをフィードバックしています。
魚の名前などは海の中ではあえてスレートには書きません。
魚の名前やサンゴの名前を海の中で書いたって、なんの意味もないからです。
ただ、「フライにしたら美味しそうな魚」とか、「カメさんが食べるサンゴ」なんていう風に、お客さんが印象に残るコメントをします。
そうするとダイビングが終わった後に、写真を見たとき、海の中の記憶がよみがえると思うからです。
ログブックに書いた魚などの名前の後ろに、写真の番号をふる

そしてログブックにもそのダイブで見た魚やサンゴの名前を記入します。
と言ったって、名前だけ見たって、人は忘れっぽいから「どんな魚だっけ?」となりますよね。
そこで、水中で撮影した写真もLINEのアルバムで送っているので、魚の名前の後ろにLINEのアルバムの番号をふっています。
「ネズミフグってどんな魚だったっけ?」というときに、「37番か~」とLINEのアルバムの写真を見返して、「あっ、ハリセンボンのことだったな!」という具合です。
以前は、魚の印象やちょっとした絵を書き込んでいました。
でも写真の番号の方が間違いないなと思うようになり、最近では番号をつけるようにしています。
意外とお客さんからは好評で、「わかりやすい」と言われています。
水中で写真を撮るのは、危険!という人がいます
お客さんをそっちのけで、カメラに夢中になっている人を良く見かけました

よくインストラクターやガイドが、「水中にカメラをもって行くと危険だ」という人がいます。
ダイビング団体やタイの政府機関でも、そんなことを言っています。
おそらくそう言っている人たちは、「魚の写真や景色をきれいに撮ろうと必死になっている」インストラクターやガイドを見て言っているのだと思います。
実際にお客さんを全く見ずに、マクロの写真撮影に必死になっている、新米のインストラクターをよく見かけました。
写真を販売品にしているインストラクターたちです。
帰りのボートの中でお客さんに写真を見せて、1,000バーツ程度で売っていました。
当然きれいな写真の方が売れるからだと思います。
でもインストラクターが写真に夢中になっているときに、お客さんが水面まで浮いてしまっている、なんていう光景もよく見かけました。
本末転倒だと思います。
私も写真は撮ります。私の場合は、、、
私は1ダイブで約50枚程度の写真を撮っています。
1分潜っている間に、1枚撮影するくらいのペースです。
もちろんお客さんの安全が確保できたとき、「写真を撮らせてください」と言っています。
「安全でなければ、写真は撮りません」とも言っています。
だから写真の販売など、当然しません。
またその写真のほとんどは、「お客さんと魚と一緒」といった具合に、プーケットの風景の中にお客さんを取り込むようにしています。
なので、魚もプーケットの景色の一部です。
当然、魚や景色だけを撮るのに時間はかけません。
ものの数秒です。
「お客さんはモデルさん」と言っています

また水中で撮影した写真を、毎ダイブごとにお客さんに見せているので、お客さんも「自分がどんな風に写っているのか?」関心が高いです。
スキルアドバイスをしているのも、きれいな姿勢や呼吸で写真に写ってほしいからです。
なので、自然とお客さんは海の中で、私のカメラを意識するようになります。
そう、「お客さんはモデルさんです」と言っています。
だからきれいに写るために、魚とカメラと自分の位置を考えて、泳いでくれます。
当然、私もお客さんの泳ぎや位置を、常に確認しています。
ウミガメに出会った時にお客さんはどこにいる?

良くウミガメに会うと、インストラクターだけがウミガメの近くにいて、お客さんは興奮して浮かび上がっている姿を目にします。
インストラクターが必死に「下がってこい」と親指を下にしてサインを出しても、下がってこられません。
当然ですね。
スキルの話をしていないし、写真の撮られ方を話していないからです。
ウミガメに出会った時だけ、都合よくお客さんが写真に納まるように泳げるわけがないんです。
私のお客さんは違います。
私とウミガメと自分がちょうどきれいに並ぶ場所に泳いできます。
それはそうです。
毎ダイブごとに自分がどんな風に写っているか、それを知っているからです。
数年ぶりにプーケットに戻ってきてくれた、お客さんの情報もばっちりです!
少しログ付けの話から写真の話に飛んでしまいましたね。
でもこんな風に、あとで水中写真を見返したときに、記憶に残る写真になっているというのがわかってもらえるでしょうか?
ログ付けを船の上でしなくても、写真とログの情報を送れば、お客さんは自分でログをしっかりとつけることが出来ます。
ちなみに私は、ログの情報は水中写真と一緒に、Google Photo に収めています。
今日もリピーターさんと一緒に潜りましたが、2年前の写真とログを見返しました。
「ウエイトは4個だったな」「透明度はあの時は良かったんだ」「固有種や群れはばっちり見れたんだな」「あれ?サメは見なかったのか、それなら今日はサメを見せたいな!」などなど、、、
お客さんの名前やその時の経験本数、お客さんの仕事や特徴なども書いてあるので、久しぶりに出会っても困ることはありません。
お客さんにダイビングを楽しんでもらうために、まだまだ工夫と試行錯誤は続きます。





