
写真にあるのは、ダイビングの時に使う水中カメラのハウジング。
防水プロテクターと言ったり、防水ケースとも言われます。
カメラを中に入れて、ハウジングの蓋をすると、水深40m程度まで潜ることが出来ます。
オリンパス(OLYMPUS)と書いてありますが、今ではオリンパスの水中カメラはOM SYSTEMに事業譲渡されたので、これは少し古タイプです。
以前は多くの会社から、水中カメラがでていました。
水中カメラは一昔前までは、オリンパスを始め、CanonやNikon、パナソニックやソニー、ペンタックスやFUJIFILMなど多くの会社からたくさんのモデルが出ていました。
そのころのダイビングボートの水槽の中には、各メーカーの色とりどりのカメラが入っていたものです。
ただ、スマホのカメラの性能がどんどん良くなるにしたがって、コンパクトデジタルカメラは徐々に売れなくなってきました。
そのため水中カメラからも各社がどんどん撤退していきました。
ただ、それとは逆にGoProなどのアクティブカメラは、年を追うごとに普及していき、今では水中カメラはInsta 360やDJIが多くなりました。
コンパクトデジタルカメラで、こんな風にハウジングをつけてダイビング用として販売しているのは、いまではOM SYSTEMくらいだと思います。
水中カメラは使っていくと、汚れが付いてくる
そんな水中カメラにつけるハウジングですが、オーバーホールができるのをご存じでしょうか?
故障はもちろんメーカーで対応してくれるのですが、オーバーホールはいわゆるクリーニングです。
一般のダイバーならば、年に100本潜っても、それほどハウジングが汚くならないと思います。
ただ私のようにお客さんの写真を撮るために、カメラを水中に持って行くと、写真のように徐々にボタンのところに緑色の苔が溜まってきます。

カメラは潜り終わって、船の上に上がってくると、真水の水槽に入れて塩抜きをします。
毎回しっかり塩抜きはしているのですが、ちょっとした隙間にこの緑色の苔がついてしまいます。
そのまま放っておいて問題はないのですが、2年近く苔が溜まってくると、どうしてもそこから海水がじわじわと入ってきます。
私も今までに数回、水が入ってきたことがありました。
主に入ってくるのは、シャッターの部分でした。
OM SYSTEMのこのカメラは、ハウジングの防水は40mまでで、カメラ自体も防水になっていますから、少々の浸水ならばカメラは壊れません。
ただ、ハウジング内に水が入ると、カメラの熱でガラス面が真っ白に曇ってしまいます。
こうなってしまうと、きれいな写真をお客さんに提供できなくなってしまいます。
なので、苔が少し目立つようになって、そろそろ浸水が心配になる2年に1回くらいは、ハウジングをメーカーに出してクリーニングしてもらうようにしています。
手順は次の通りです。
ハウジングをメーカーに出す
OM SYSTEMのホームページを開きます。
メニューの最後の方に「サービス」という項目がありますからクリックします。
ページの一番下に小さく「修理」とありますので、クリックします。
修理についてのページが開きますので、一通り目を通すことをお勧めします。
ページを下まで下げると「お問い合わせ」がありますので、そこをクリックするとお問い合わせ窓口になります。
最近はチャットでAIが質問に答えてくれますが、ハウジングの修理については、E-メールで行う必要があります。
メールでの問い合わせの注意事項の先に「問い合わせ製品」と言う項目がありますから、そこの「双眼鏡/その他の製品」をクリックして、お問い合わせフォームに入ります。
すぐに問い合わせフォームにたどり着くには
お問い合わせフォームにたどり着くまでにずいぶんと手間がかかりますが、今後の流れを知る上ではホームページの説明を、よく読んだ方がいいと思います。
もし次回すぐに問い合わせフォームにたどり着きたい場合は、「OM SYSTEM Eメール問い合わせ」とグーグルなどで検索すると、問い合わせ窓口がすぐに出てきて、そこに問い合わせフォームがありますので、簡単です。
カスタマーサポートセンターとのやりとり
カスタマーサポートセンターの問い合わせフォームに必要情報を記入して送信すると、2日ほどで返信が返ってきました。
一番最初に返信があった内容では、故障内容・依頼内容:防水機能点検、見積り概算料金(税込) ¥8,800
となっていました。
一週間後、修理見積り料金をみてびっくり
それから一週間後、修理見積料金のご案内と言うのメールが来て、料金は23,000程度になると書いてありました。
各ボタンの清掃とOリングの交換、それと耐圧検査にかかる費用だそうです。
見積金額の3倍近い料金だったので、一旦は修理を断ろうかと迷ったのですが、もうハウジングは預けてしまったので、仕方なくこのまま修理を続けてもらうように連絡を取りました。
ここからさらに2週間がかかるということでしたが、実際に修理に要した時間は1週間でした。
そして料金の支払いのお知らせと、支払後にハウジングの発送を行うとなっていました。
自宅に届いたハウジングを見て、今度はがっかり
修理依頼のメールを送ってから、17日後無事ハウジングが自宅に届きました。
ハウジングの5倍はありそうな大きな箱に、衝撃吸収材と一緒にハウジングが入っていました。
さっそく梱包を解いて、どれだけきれいになっているか楽しみにして、仕上がりを確認したのですが、ハウ人を見てひどくがっかりしたのを覚えています。
見た目がOM SYSTEMに出した時と、ほとんど変わっていなかったからです。
私は過去に4度ほど、この水中カメラのハウジングのクリーニングをオリンパスに依頼したことがあります。
毎回ハウジングが返ってくると、新品同様になって戻ってくるのです。
一番上の写真にあるように、使い込んでくるとレンズ周りの赤い塗装が剥げてきます。
ただ以前のクリーニングでは、レンズの周りもしっかりときれいに赤く塗り返され、ハウジング全体もオイルを塗ったようにしっとりした黒色になってきました。
内部のボタン部分の掃除はもちろん、液晶をのぞく透明なガラス面もきれいになっていました。
今回もそんな仕上がりを期待していたので、戻ってきたハウジングはあまりにもみすぼらしく感じたものです。
クリーニングではなく、防水機能点検だった?
今思い返せば、今回の依頼は「クリーニング」ではなかったようです。
OM SYSTEMから送られてきたメールを見返してみると、「防水機能点検」と確かになっています。
私は今まで同様に、「クリーニング」されて新品同様になることを期待していましたが、今回は「防水機能点検」れべるで終わったということのようです。
新品同様で戻ってきた以前は、オリンパスがこの作業を受け持っていました。
ただ、現在は事業譲渡されたOM SYSTEMに変わっています。
この作業を行うのが、以前同様にオリンパスの八王子修理センターだったので、勝手に同じような作業をしてくれる思ったのですが、そうではなかったみたいです。
オリンパスも経費削減などで、事業を譲渡したと聞いています。
そんな影響が、今回の作業にも表れていたのかもしれません。
メーカーに2回出すと、新品が買える値段
メーカーではこの防水プロテクターの防水点検などを1年に1度することを推奨しているようです。
ただ、料金は今回のように23,000円を超えます。
新品でこの防水プロテクターを買うと、約40,000円ですから、2回防水点検をすると新品が買えてしまうことになります。
プーケットのダイビングインストラクターの中には、自分でボタン周辺の苔をクリーニングする強者もいます。
ただ小さなピンを外すのがなかなか難しく、私も挑戦しましたが、小さなピンが何度もどこかへ飛んで行ってしまい断念をしました。
毎日潜っている欧米人インストラクターの中には、毎ダイブごとにハウジングの中に水が入って(水没)、ダイビングボートの上で毎回ハウジングを開けて布で拭いている人もいます。
タイにもオリンパスはあるが、作業は行っていない
実はこの防水点検が、タイでもできるのかどうか調べてみたことがあります。
タイのバンコクにはオリンパスの会社があるので、そこにメールを出してハウジングのクリーニングについて尋ねてみました。
ただ残念なことに、日本のような防水点検やクリーニングは行っていないという返事でした。
なので、プーケットの多くのダイビングインストラクターは、水没したらまた新しいのを買うしかないでしょ!と言う人が多いです。
せっかく使えるのに、なんだかもったいない気がするんですけど、、、
でも今回のようにクリーニングではなく、Oリングの交換とボタン部分の清掃と耐圧検査だけならば、一時帰国のたびにOM SYSTEMに出すのはやめようかな、と思っています。
あまり参考にならなかったかもしれませんが、OM SYSTEMの水中カメラをお持ちの方に読んでいただけたら幸いです。