今日、プーケットのダイビングにご案内したのは、お一人で参加のW様。
30本程度、沖縄とタイの太平洋側のタオ島で潜ってきました。
ハゼが大好きで、エビが頑張って仕事をしている、けなげな姿を見るのが楽しいんだそうです。
この日のために、白いマスクと、白いフィンを購入してきてのご参加です。
今日と明日の2日間ご一緒しますが、初日は潜りやすいラチャノイ島ラチャヤイ島へご案内しました。
今日の1本目は、いつものようにラチャノイ島のバナナベイ。
今日は昨日までに比べて、ちょっと白っぽかったです。
雨がここ数日降っていたせいかな？
水温も若干下がったように思います。
写真でもわかるのですが、潜り始めてみるととてもフィンキックも、呼吸も上手なのですが、私よりもずいぶんと上を泳いでいます。
本人は、砂を巻き上げてしまうのが気になって、上の方を泳ぐようにしているとおっしゃっていました。
それもあって、1本目はなかなかプーケットの景色の中にお客さんをとりこめませんでした。
食事の後に1本目の水中写真を見せながら、泳ぐ位置を水底から１ｍくらいにしてみることを話してみました。
呼吸や姿勢はとてもきれいなので、すぐに改善したのがこの写真。
サンゴやアカヒメジの群れとも一緒に写っていますよね。
私がアカヒメジの向こう側に回り込むと、自然にきれいに写る場所に回り込んで、上手に泳げるようになりました。
もう骨まで透けて見えるグラスフィッシュ。
キラキラしてとてもきれいです。
ここは2本目に潜ったラチャノイ島のバナナベイの南。
以前は他のボートでよく潜っていた場所です。
ちょっと光がなかなか届かずに、暗い印象なのが残念な所ですが、アカヒメジやフエダイが群れている姿が見られる場所です。
バナナベイの南にあるエダサンゴは、ちょっと茶色っぽいのですが、その上にカブラヤスズメダイやネッタイスズメダイが群れてきれい。
すっかり潜る位置も下がってきて、魚の群れと一緒に写ることができています。
目線も前を向いて、フィンキックもちゃんと水をとらえているのがよくわかりますよね。
サンゴと一緒に写真に写りたいというリクエストがあったので、こんな毛足の長いじゅうたんのようなサンゴが密生しているところに案内してみました。
ラチャノイ島のサンゴは、ピピ島やシャークポイントのようにカラフルではなく、どちらかと言うと茶色っぽいのが多いのが特徴。
でもゆらゆらとする様子はとてもきれいなんですよ。
3本目はラチャヤイ島の沈船へ。
もうすっかり私と一緒にマンツーマンで潜るスタイルを理解したW様。
自分がきれいだな、とか楽しそうだな、と思った場所を潜っていました。
ラチャヤイ島に沈められたたくさんのブロック。
欧米人はキューブと言っていますが、こんな風に中を通り抜けることができます。
実は「貝がついて危ないですよ。」って言っておいたのですが、以前にも同じような所を通ったことがあったので、試してみたそうです。
泳ぐ姿勢もきれいだったし、マンツーマンなので、それほど心配はしなかったのですが、こんな楽しみができるのもプライベートダイビングの良さなのかな？と思いました。
もうお馴染み、インド洋固有種のコラーレバタフライフィッシュ。
船上で魚の説明をして、この魚と一緒に写った写真は、インド洋の写真ですと言っておきました。
赤いしっぽが写真だとよりきれいに見えます。
このサンゴの上は20匹くらいが固まっていて、まさにまゆ毛玉になっていました。
指さしているのは、ちょうどブロックの中にハリセンボンを見つけた時です。
ちょっと一緒に撮影するには距離があって、写すことはできませんでしたが、プーケットの魚たちの様子もわかってもらえたみたいです。
ハゼ好きなW様。
共生しているエビが、けなげに穴掘りをしているところを、じっと見ているのが好きだと言っていました。
1，2本目のラチャノイ島では、ハゼをあまり紹介しませんでしたが、3本目のラチャヤイ島ではダテハゼはもちろん、ブラックシュリンプゴビーやオーロラシュリンプゴビーを紹介してみました。
このオーロラシュリンプゴビー。
オレンジ色の縞模様に、しっぽが黄色に赤点、それと目の下には赤い涙を流したような模様がある、きれいなハゼです。
一緒に共生しているエビが紫色できれいなのですが、ちらっとしか見ることができませんでした。
1本目のラチャノイ島のバナナベイを潜り終わった後に、あまりぱっとしない表情をされていたW様。
南国プーケットの海に、もっとサプライズな景色を期待されていたのかもしれませんが、今日はカマスの群れなども見ることができなかったので、ちょっと期待外れだったのかもしれません。
その時は「沖縄の慶良間みたいですね」とおっしゃっていました。
それでも2本目、3本目と潜って、プーケットの景色にも、マンツーマンで潜る楽しみも、少しずつ分かってきたようで、だんだんと表情が良くなってきたように思います。
明日は、ピピ島マリンパークに行ってきます。
明日こそは、驚くようなプーケットの海を、ぜひご紹介したいと思っています。
