今日、プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのJ様とY様。
どちらもダイビングの経験は、まだ10本に満たないビギナーです。
今日も潜りやすい、ラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビングにご案内しました。

1本目に潜ったのは、いつものようにプーケットのラチャノイ島のバナナベイ。
上の写真でもわかるように、ちょっと日差しは少なかったです。
島に着くまでは波はありましたが、ラチャノイ島のバナナベイは、大きな湾。
ちょうどバナナのように大きく湾曲しているので、その名前がついたとも言われています。
なので、島が風をしっかりと遮ってくれるので、潜るポイントはほとんど波を感じることがありません。

ビギナーの皆さんがほとんどみんなそうなのですが、初日の1本目はどうしても緊張しているんでしょうね。
潜降がなかなかうまく沈むことができません。
ウエイトがよくわかっていなかったり、少なかったりするのも原因なのですが、緊張のあまり「沈まなきゃ!」という思いが強くて、息が吐けていないんです。
足も膝が直角に曲がっていたり、時にはキックしている人もいます。
なかには無理やりヘッドファーストで入る人もいますが、ウエイトがわかっていないのにヘッドファーストで入ると、結局また浮き上がってしまいます。
それに方向がわからなくなったり、耳を傷める原因にもなりかねません。
潜降は一番難しいスキルなので、2本目からは上手にできるように、かならず船上でダイビングスキルのアドバイスするようにしています。

お二人ともいったん潜れてしまえば、あとはこんな風に海の中を楽しむことができてました。
ただ、お二人とも呼吸は吸った後に、どちらかというと止めてしまうタイプ。
それでも吐く時間はたっぷりとって、長く吐けるのは良い点でした。

ここは3mくらいの浅場。
インド洋固有種のコラーレバタフライフィッシュと一緒に撮ろうと入ってきましたが、ちょっと体が浮き気味でしたね。
とりあえずウエイトを足して調整して、何とかしのいでもらいました。
ただ1本目にこんな浅場に入って、身体が浮いてしまうことを経験することで、呼吸の仕方の欠点を洗い出す効果もあります。
ちょっと辛かったかもしれませんが、2本目にこの経験が生きてきます。

1本目が終わって、船上で昼食を取った後、呼吸の話などのスキルアドバイスをしました。
お二人ともとても真剣に聞いて言いました。
そして下の写真が2本目。
潜ったのは、プーケットのラチャノイ島のフリーダムリーフでした。
潜降も下半身の力を抜いて、フィン先から落ちるように、という話をして少しそれが理解できたみたいです。
呼吸も「浮く前に吐く!」というのを実践していました。

写真の上手な撮られ方もお話をしたら、アカヒメジの群れの中に上手に入って行くことができましたよ。
でもアカヒメジはすぐに逃げ回ってしまうので、魚が右左に分かれてしまいましたね。
でも泡もほとんど出ていないで、きれいにお二人の色が出ているでしょ。

これはフリーダムリーフの浅場、水深が4m程度。
1本目は同じ深度でも体が浮いてしまっていたお二人ですが、2本目はスズメダイと一緒に写ることができました。
ただ男性のJ様は、サンゴにぶつかりたくないという気持ちから、どうしてサンゴのだいぶ上の方を常に泳いでいました。
逆に女性のY様の方はサンゴのぎりぎりを攻めるように泳いでいるのが、上の写真もそうですが、わかるでしょうか?
実は、サンゴのだいぶ上を泳いで、いつもなんとなく浮力を取っていると、なかなかスキルがアップしないんです。
むしろサンゴのぎりぎりをいつも意識して、目線や姿勢や呼吸を意識している人の方が、スキルがぐんとアップしていくのは、スポーツにも共通する点ですね。
ちなみにダイビングはスポーツではなくて、レジャーですけど、、、

これはお二人とも上手にエダサンゴの上と、スズメダイの中にはいった様子。
サンゴの上をふわふわしているのは、カブラヤスズメダイ。
昔の弓矢の、矢の先のような模様がしっぽにあるので、こんな名前がついたらしいです。

船上で、サンゴとの距離をあまりとりすぎず、少し攻めるように泳いだ方が上手になりますよ。
といった話をした後の3本目のダイビング。
いつものラチャヤイ島の沈船に群れる、キンセンフエダイの大群と一緒の写真です。
男性のJ様は、泳ぎがぐんと上手になりました。
下半身の力の抜き具合も上手になりましたね。
水中で魚を見ているときや、ちょっと女性のY様の浮力が不安定になったときは、こんな風にお二人が手をつないでいたのも、ほのぼのしてよかったです。

今日もタイワンカマスの大群に出会いました。
もうその数、数千匹から数万匹です。
癒し系満点です。

これは大きなドクウツボと一緒の写真。
ちょうど口の中に、Y様の顔が入るタイミングを狙ったんですけど、うまくいきませんでした。

まだお二人とも10本程度のビギナー。
これから潜るたびにどんどん、スキルが高まっていくと思います。
そんな時に、呼吸や目線、それに脱力の話などを思い出してくれたら、きっとスキルアップの速度も速くなっていくと思います。
これからもお二人でダイビングを続けて、またプーケットに潜りに来てほしいです。
その時を楽しみにしています。