今日、プーケットのダイビングにご案内したのは、日本からお越しのS様。
日本の沖縄でCカードを取得し、2週間ほど前にも沖縄で潜ってきたそうです。
それでも、まだまだ10本程度のビギナーで、中性浮力が心配です。と話していました。
プーケットでばっちりスキルアップをしていただこうと思い、ラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビングにご案内しました。
今日はとにかく波が高かったです。
ラチャノイ島まで行きのボートでは、目線ほどまで波が上がっていました。
酔い止めを乗船と同時に飲んで頂き、器材セッティングの後は横になって眠って頂きましたが、なかなかぐっすり眠ることはできなかったようです。
幸い、酷い船酔いにもなることなく、1本目のプーケットのラチャノイ島のバナナベイへ到着。
今日はレンタルカメラを希望されました。
これはバナナベイの深場でサンゴの周りに群れていた、スカシテンジクダイを撮影しているところ。
水中カメラは初めてのチャレンジだったので、なかなか身体のバランスを撮るのが難しかったようです。
今日もラチャノイ島の透明度は写真の通り。
残念ながら日差しが強くなかったので、サンゴや白い砂がキラキラする様子は楽しんで頂けませんでしたが、透明度が良かったので、安心して潜ることができるのが、何より良いことだと思います。
サンゴの上の水色をしたデバスズメダイやオレンジ色のネッタイスズメダイが、癒し系満点の雰囲気を醸し出してくれています。
いつものように水深3mくらいの浅場には、インド洋固有種のコラーレバタフライフィッシュが群れていました。
先頭を泳ぐ個体の顔には、かわいい目とくっきりしたまゆ毛がはっきりと見えますね。
赤いしっぽもきれいです。
1本目の終わりの頃から、水面が急に暗くなって、強い雨が水面をたたきつける様子が、水中からもわかりました。
上がってくると写真の様。
空は真っ黒で、水面は激しい波しぶきがたっています。
風も強く、島の先の方はほとんど見えないほどでした。
ただこの雨も、昼食を食べている頃には上がってしまい、2本目を潜るときにはもうすっかり晴れ間に変わっていました。
プーケットの雨季は、こんなスコールが1日のうちに何度か来ます。
でも1日雨が降り続いているわけではないので、雨が降ってもダイビングに支障になることはありません。
2本目はプーケットのラチャノイ島のバナナロック。
これは浅場のエダサンゴです。
ラチャノイ島の浅場のエダサンゴは、バナナベイもマンタベイも、みなこんな茶色っぽいエダサンゴです。
それでもサンゴの上にはオレンジ色のネッタイスズメダイや、フウライチョウチョウウオなどがいて、とてもきれいなんですよ。
1本目が終わって、船の上で浮力の話をしました。
カメラの撮影の仕方も少しお話をしましたが、なんだか姿勢がかっこよくなっていますよね。
フィンの使い方も話をしたのですが、左足のフィンは上手に水をとらえるようになっています。
右足の方は、ちょっと足首が曲がってしまっているのは、今後の課題で徐々にうまくなってほしい点です。
これはバナナロックの巨岩の前。
写真に写るときはちょっと泡を消してみましょう。というアドバイスをしっかり実践していました。
2本目は1本目ほど写真撮影をするのではなく、浮力を取ることを心掛けていたとおっしゃっていました。
スキルが上がると、ダイビングも楽しくなるし、写真撮影も上手にできるようになりますよね。
これがなんだかわかりますか?
タコです。
結構大きかったんですよ。
2匹いました。
一番上に2つ見えるのが目です。
よく漫画でみる丸い頭は、本当は頭ではなくて、目の後ろの方にだらっと垂れています。
少し足の色が黒っぽくなっているのでタコだとわかりますが、からだの上の方の模様は、すっかり岩に化けて見分けがつかないほどでした。
動画はちょうどタコが泳ぎ始めるところ。
色が真っ黒に変わりますね。
タコもイカも泳ぎ始める時は色が変わります。
イカは真っ白くなるんです。
こんな魚の生態を観察するのも、ダイビングの楽しみの一つです。
これはコウイカ。
イカも体の色を、周りの岩や砂と同じ色に変えて、姿を隠しています。
身体の横にあるひらひらで泳ぐのですが、この部分の色が青白く変わって、きれいなんです。
今日はタコにイカにと、なんだか寿司屋のネタを見るようなダイビングでした。
今日の3本目も、プーケットのラチャヤイ島のNo1ベイ。
今日は軽い流れがあったのですが、沈船の周りにはキンセンフエダイの大群とタイワンカマスの大群が写真のように、広い範囲に広がっていました。
こんな光景を目にするのも珍しかったです。
なんだか雪が空から降っている、そんなイメージです。
お客さんも3本目のこの魚の大群の中を泳いだのが、一番印象的だったようです。
カメラでこの光景を撮影するよりも、肉眼で魚の群れや海の広がりを感じた方が、印象的できれいに見えると感じました。
ダイビングの醍醐味って感じです。
今日もツバメウオがいつものところに群れていました。
魚の中では大きい部類に入るので、とても目につきやすく、またこんな風に近くまで寄ることができるので、とてもかわいい魚です。
ツバメウオって、こうして横から撮るととてもかっこいいんですけど、後ろの個体のように、斜めになったり、正面顔はなんとも様になりません。
でも後ろの魚のように、下から見た姿がツバメに見えるから、この名前がついたそうです。
今日はラチャヤイ島からプーケットに帰るまでの1時間半は、船が大揺れでした。
テーブルの上のものが横に滑って、ガッシャンと音を立てるシーンが何度もありました。
お客さんの船酔いが心配でしたが、幸い今日乗船しているお客さんはみんな強かったみたいで、船酔いで苦しんでいる人いなかったのは幸いでした。
私のお客さんも行きとは違って、帰りはダイビングで疲れたようで、横になってぐっすりと眠っていました。
プーケット近くになって、目を覚ました時は、顔はすっきりしていて、船の揺れもほとんど気が付かなかったようです。
これは雨期のボートの賢明な過ごし方だと思います。
ちょっとスキルアップも実感していただけたS様。
またぜひプーケットに潜りに来てほしいです。
さらに魅力的なプーケットの海をご案内したいと思います。
お待ちしています。
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