今日、プーケットダイビングをご案内したのは、もう私と何度も一緒にダイビングをしている、タイ国内在住のW様。
まだまだビギナーですが、マスクもGULLのしっかりしたものを購入し、ダイブコンピューターもSUUNTOの最新のものにして、ダイビングに熱心に参加しています。
今回は一週間ほどの休暇が取れたので、同じタイ国内のタオ島に行こうかと迷ったそうなのですが、まだまだビギナーで他のお客さんに迷惑をかけるのが心配ということで、プライベートで潜れるプーケットにご予約いただきました。

そんなW様をご案内したのは、透明度の良いプーケットのラチャノイ島ラチャヤイ島
前回3月初旬に潜ったときも同じラチャノイ島のバナナベイを潜ったのですが、その時はもう驚くくらいに浮遊物が多くて、ほとんど前が見ないほどでした。
ログブックにも透明度10mと記入していましたが、カマスの群れも「何かが動いているな~」程度。
そんな印象しか残っていなかった3月のプーケットの海ですが、今日はしっかり青い海を楽しんで頂きました。

今日も透明度は20m~25mくらいあったかな。
写真からもわかるように、青い海が広がっています。
そんなW様ですが、新しく購入したマスクにしてから、「マスクの中に水が入ってしまう」ということで悩んでいます。
実はこの写真、鼻をつまんでいるのは耳抜きの為ではないんですね。
マスクに水が入らないように鼻呼吸を止めている写真なんです。
W様の1本目は、口から泡が出ることはほとんどありませんでした。
こうして鼻を抑えていても、泡が出るのはマスクの下から。
どうしても、口呼吸ができません。
そのため、マスクから空気が漏れた分、水が逆流してきてマスクの鼻の部分に水が溜まっているんですね。

これも1本目の様子。
潜っているのはバナナベイの深場20m程度。
鹿の角のようなエダサンゴの上を上手に泳いでいるように見えますが、実は止まってサンゴや魚を見ることができませんでした。
そのため、常に動き回っていなければならない状態です。
私にお尻を向けているのも、通過してしまって、大きく回って戻ってこようとしているからなんですね。
フィンキックは上手でしっかり水をとらえている分、どうしても先に先にと進んでいってしまいます。
ビギナーの方にありがちなことで、止まれないのは実は呼吸で浮力が取れないことが大きな原因でした。

1本目が終わって、ボートの上で浮力について話をしました。
もう何度も私と潜っているので、呼吸のリズムの話はすでにしてあって、「浮く前に吐く」ということはかなり上手に実践できています。
ただ自分の肺を使って、浮力を調整しているという意識はまだなかったようです。
そこで肺を縮める意識などの話をしてから2本目に臨んでもらいました。

これは2本目に潜ったフリーダムベイです。
あえて浅場からエントリーをして、浮力の練習ができる場所に行くことにしました。
水深10m程度のところで、アドバンス講習などで行う中性浮力の練習を15分くらいかけて行いました。
ホバリングのような練習です。
私のハンドシグナルを見ながら、浮きもしない沈みもしない練習です。
すこしフィンを使ってバックをする練習などもしてみました。

その練習の後が、この写真です。
もう鼻をつまんでいませんよね。
まだまだ鼻呼吸は完全には止まっていませんが、しっかりと口からも泡が出るようになりました。
肺を使って浮力をとるという意識が、口呼吸に変わった大きな理由だと思います。
ハリセンボンが目の高さで見られているのは、肺を使って深度を下げてきたからです。

これはフリーダムベイの浅場のエダサンゴ。
鮮やかなオレンジ色をしたネッタイスズメダイの上を上手に泳いでいますよね。
エダサンゴの上1mくらいを泳いでいます。
もうすっかり、肺で呼吸をして浮力をとるコツをつかめたようです。
呑み込みが早いですね。

こちらはちょっと茶色をしたカブラヤスズメダイが、蝶々のようにサンゴの上をふわふわしているところを泳いでもらいました。
泳ぐスピードも1本目よりもかなりゆっくりになっています。
止まることができず、ずっと泳いでいなければならなかった1本目とは大きな違いです。
まずは浮力を先のとることができているので、泳ぐスピードも調整ができるようになったみたいです。

この写真を見れば、サンゴの上を安定して泳げているのがよくわかりますよね。
鼻もつまんでいませんし、泡の出方も小さくて細かい泡がでています。
トリムもしっかりとれていて、目線も前をしっかり向いています。
ちょっと腕が広がっているのは、この後の船の上で改善点としてお話ししました。

さてこれは3本目に潜ったラチャヤイ島の沈船。
今日は珍しいものを見ました。
フィンを履いていないダイバーです。
私、20年近くダイビングをしていますが、フィンを履かずに、この20m付近を潜っているダイバーを初めて見ました。
実はBCDに大きなタンクを身に着けていると、フィンなしではほとんど泳ぐことができないんです。
でもこの人は訓練のためにフィンを履いていないんでしょうか?
平泳ぎのキックがとても上手にできていて、上手に進んでいたのにはびっくりしました。

話を戻します。
もうすっかり余裕が出てきたW様。
沈船のなかもゆったりと泳ぐことができています。

これはブロックの上にいるインディアンダッシラス。
この写真を撮る前は、もうすこし上の方を泳いでいたんですけど、すーと呼吸を吐き出して深度を下げてきました。
中性浮力の練習をした成果がよく出ています。
1本目はハンドシグナルで「下がってきて」と指示をだしても、できなかったんですけどね。
潜っている本人も楽しいと思います。

これは安全停止に入る前の様子。
ちょうど5m付近にツバメウオが群れていました。
もう安全停止もばっちり止まることができていました。
魚に夢中になっているので、無意識に安全停止していたとおっしゃっていましたが、それが何より大事だとおもいます。

今日はファンダイビングというよりも、アドバンス講習やスペシャリティー講習の内容を盛り込んでみたのですが、お客さんが上手になっていく様子がはっきりとわかって私も楽しかったです。
やっぱりスキルアップした方が、楽しいですよね。
またぜひプーケットに潜りに来てほしいです。
お待ちしています。