今日、プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのN様ご夫妻。
私と同じ世代のお客様ですが、ダイビングを始めたのは、20歳代の頃。
旦那様はもうすでに1,000本以上を潜っていて、奥さまも400本程度を潜っている、お二人とも「超」が付くほどのベテランダイバーです。

今日ご案内したのは、ラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビング
メールで潜るポイントの相談を受けて、この時期に透明度が上がるポイントならばぜひに、ということでご案内しました。
今日は写真からもわかるとおりに、透明度は抜群。
船から海を見ると、水面が青くキラキラ光っていました。
強い日差しで、砂にも波の模様がくっきり出ていて、お二人の影がきれいに写っていますよね。

普段はフィリピンのセブ島で潜っている旦那様。
15日間のセブ旅行で、中13日間ダイビングの日程にしている強者です。
普段はこんな大きなカメラを水中に2台持っていって、アシスタントのスタッフにもついてもらって、ワイドとマクロを撮り分けているそうです。
今回が2回目のプーケットで、前回は20年ほど前のスマトラ沖地震の前に潜ったそうです。

奥さまはカメラを持たずに旦那さんが撮影したものを、後でじっくりと肉眼で確かめるタイプ。
こんな風に魚の中に入って、ふわふわしているのが楽しいとおっしゃっていました。
景色を記憶に残すタイプですよね。
カメラを持たない方が、より頭やハートに記憶として残ると思います。

日差しが強いので、キンギョハナダイが真っ赤に見えます。
ここはラチャノイ島のバナナベイの浅場。
奥さまはサンゴの下にいたアカヒメジを見に行っているところです。
さすがベテランダイバー、自分が興味のあるものを探して、積極的に見に行っています。

今日のラチャノイ島のカマスの群れはほんの気持ち程度。
でも透明度が良かったので、カマスの群れもはっきり見えて、きれいでした。

旦那さんは普段潜っているのがフィリピンなので、太平洋の魚はじっくりと観察されてよく覚えているようです。
プーケットはインド洋なので、太平洋とは違う魚を見つけるのに夢中。
とてもよい観察眼をお持ちで、この写真はコラーレバタフライフィッシュを見つけた時に、さーっと追いかけたときの様子。
その前にはフウライチョウチョウウオのインド洋版の、インディアンバガボンドを狙ってみたり。
ミスジチョウチョウウオなどは、太平洋とインド洋では、わずかに尻びれの色が違うだけなのですが、それを理解していて撮影に夢中でした。私も驚くくらいに、太平洋とインド洋の魚の違いをみつけていたのにはびっくりでした。

今日の2本目は、ラチャノイ島のマンタベイ。
ここは浅場の2m程度のところ。
光のカーテンが少しできていますね。
透明度も良い上に、日差しが強かったので、とても気持ち良いダイビングができました。
この浅場では、フリーダイビングのお客さんもたくさん潜っていましたよ。

これは3本目のラチャヤイ島No1ベイ。
こんなブロックがたくさん落とされています。
まだまだ魚はついていませんが、あと何年かするとサンゴついたり、魚が群れたりするようになると思います。
ちょうどこのブロックの付け根あたりで、旦那さんがインディアンオーシャンウォークマンを見つけて撮影していました。
でも奥さまは少し先を泳いで行ってしまったので、呼び止めようと思ったのですが、遠目に奥さまが見ている魚を見てびっくり。
もう一匹いたインディアンオーシャンウォークマンを見ていたんです。
なかなか見つけるのに苦労するこの魚を、おふたりで別々の個体を見ているなんて、さすがベテランダイバーだなと感心してしまいました。

ラチャノイ島ではわずかしかいなかったカマスですが、3本目のラチャヤイ島では見事に大量に群れていました。
見渡す限りのカマスの大群です。
ここはちょうど沈船の脇だったので、沈船のなかから外を見ると、ちょうどこのカマスの大群を見ることができました。
奥さまは群れの中に入ってのんびりぷわぷわ。
旦那さんは写真撮影に夢中でした。

今日は少し流れが強いという潮見表でしたが、3本ともほとんど流れを感じませんでした。
シニアダイバーにはその方が楽なんですけどね。
でも旦那さんは流れの中の方が大物が見られて楽しいと話していました。
この写真は、沈船の周りに群れるキンセンフエダイの群れ。
船をなめるように魚たちが泳ぐのは、とってもきれいです。
カメラを持たない奥さまはじっくり魚の群れを観察していました。

私のショップは、ブランクダイバーや初心者ダイバーが多いのですが、こんな風にご夫婦でゆっくりと潜りたいというお客さんもいらっしゃいます。
今日は久しぶりにインド洋の固有種や、太平洋にもいるけれどインド洋版はちょっと色や模様が違う魚を、認識することができて、私も改めて勉強しなおすことができました。
ダイビングって奥が深いな、と思った1日です。
旦那様は75歳まではダイビングを続けたいとおっしゃっていました。
まだまだ潜り続けられますね。
またぜひお二人でプーケットに潜りに来てほしいです。
お待ちしています。