今日、プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのM様ご夫妻。
奥様は100数十本潜っていて、旦那様は40本ほど。
お二人とも久しぶりで、特に旦那様がボートダイビングに慣れていないということで、プライベート制の私のショップを選んで頂きました。
経験本数もあったので、ご案内したのはピピ島マリンパーク3ファンダイビングツアー
今日も午後から波が高くなるという予報だったので、1本目はプーケットのシャークポイントから入りました。
透明度がもう少し良ければ、魚たちがハッキリ見えて、もっと楽しいはずなのに、、、、
そこがちょっと残念でした。

2本目はピピ島のタートルロックへ。
シャークポイントに比べて、ピピ島の方が透明度は良かったですね。
右下に見える白いサンゴは、この前も紹介した霧氷のようなサンゴ。
左手の大きな岩には、キンセンフエダイがぐしゃっと群れていました。

太い毛糸のような、じゅうたんの毛足のような、そんなサンゴが岩肌を覆っています。
黄色や紫や白色で、岩がカラフルに見えるんですよ。
決して派手ではないのですが、こんなサンゴを楽しめるのも、ピピ島の魅力の一つだと思います。
昔、アクアリウム学科の大学の先生に、「ピピ島のサンゴは生き生きして、種類が豊富だね」と言われたのをよく思い出します。

すごい魚の量でしょ。
でもこれはほんの一部なんですよ。
ボートダイビングに慣れていないと心配されていた旦那様は、ビックリするくらいに落ち着いた泳ぎをしていました。
姿勢も目線もきれいですよね。
いつもはお客さんにスキルアップの話をする私ですが、ピピ島やシャークポイントは、魚影やサンゴがたっぷり楽しめるので、スキルアップの話よりも、むしろ魚やサンゴの話を中心になります。
ただ流れもあって、深場が多いポイントばかりなので、ウエイト量を適正にして、潜降だけは上手にしてもらおうと思っています。
潜降は一番難しいスキルで、それが一番最初に来てしまいますかね。
流れが強いと、根を外してしまうこともあります。
1本目はさすがに緊張していたお二人ですが、2本目も3本目も上手に潜降していましたよ。

こんな岩の間も余裕の表情です。
呼吸も最初は大きな泡をバフっと吐き出していましたが、細かい小さな泡に変わっていますね。
こんな狭いところもピースサインで通過していました。

もうすっかりニモの愛称で呼ばれるようになったカクレクマノミ。
本当はカクレクマノミではなくて、クラウンアネモネフィッシュが正しいらしいのです。
でもどちらも同じような模様をしているから、細かいことを言わず、「まぁニモでもいいかな?」と思っています。
そんなカクレクマノミですが、映画になる前から人気者でした。
ただニモという名前はその時はなかったので、「パンツ君」と呼んでいました。
白いブリーフパンツを履いているような模様があるからです。
写真ではちょっとわかりづらいかもしれませんので、ぜひ実物を見て確かめてほしいです。

こちらもクマノミですが、真っ赤な体をしているトマトアネモネフィッシュです。
お尻に黒墨が付いていますが、こんな風にコロニーを作っていることが多いです。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、イソギンチャクが丸くて先がとがっていますね。
サンゴイソギンチャクとかタマイタダキイソギンチャクという種類で、その中に暮らす特別なクマノミです。
プーケット周辺のアンダマン海の固有種と言われています。

今日のピピ島のビダノックは、島の南西のウミウチワが密生する場所に、魚たちが群れていました。
これはキンセンフエダイ。少し浅場にはフタホシフエダイ。
そして斜面を降りた深場には、黄色の体のニセクロホシフエダイと銀色の体のアーレンバーグスナッパーが、ツートンカラーできれいに群れていました。
シベロンバラクーダの群れも回ってきて、もう一面どこを見渡しても魚だらけ。
他にお客さんもいなかったので、お二人で魚に囲まれて、思う存分魚の群れを楽しんでいただきました。

タートルロックでもタイマイに出会ったのですが、そこでは他のダイバーがあまりにたくさんすぎて、写真を撮ることができませんでした。
写真のビダノックでは、こんな風にお二人と一緒に撮影することができましたよ。
タイマイって、ちょっと目がいかついですね。

これは水面に頭が出た岩。
水底の20m程度から、まるでタワーのようにそびえる、そんな岩です。
キンセンフエダイが岩の周りを泳いでいたり、岩にはウミウチワがついていたりと、きれいな場所です。
お二人ともピースサインで記念撮影です。

私のショップの、今年のゴールデンウィークも、今日でおしまい。
まだ連休は2日残っていますが、お客さんからの予約は結局入りませんでした。
今日のお客さんに、東京からプーケットまでの航空券の話を聞いて見ると、JALを利用してお二人の航空券の合計は、40万円もしたそうです。
大型連休ということや、格安航空券ではなかったのもあるでしょうが、2人で40万円と聞いてびっくりしました。
最近、リピーターのお客様から、「航空券が高くて、なかなかプーケットに行けないんですよ!」と話には聞いていましたが、40万円はさすがに高いですね。
でも上手に格安航空券などを利用すると、10万円以下でもプーケットに来られると、前のお客さんは話していました。
円の相場が激しい変動していますが、もう少し航空券が下がったら、ぜひ皆さんプーケットにダイビングに来てください。
よろしくお願いします。