今日、プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのI様ご家族。
お母様とお姉さんのAさんは、スポーツクラブのダイビング団体でオープンウォーターを取得されて、まだ20本未満。
弟さんのSさんは、まだオープンウォーターを取得したばかりの、ビギナーのご家族です。
今日は、深夜から朝方の豪雨のため、道路が冠水になり、出港が1時間程度遅くなりました。
そのため当初はラチャノイ島ラチャヤイ島3ファンダイビングの予定でしたが、ラチャヤイ島だけを3ダイブになりました。

これかっこいいでしょ。
1本目もそれなりにかっこいいジャイアントストライドだったのですが、船上で右手の位置や左手の位置を確認して、より安全に、でもかっこいい方法をお伝えしてからの、2本目のエントリーの様子です。
視線もしっかり遠くを見ていますね。
躍動的です。

海の中はというと、今日はちょっとぼんやりしていました。
ここはプーケットのラチャヤイ島ベイNo1の沈船の前。
遠くからメニーラインドフュージラーの青い色と、ジャイアントフュージラーのちょっと黄色が、流れるようにやってきました。よくカレンダーなどの図案になる光景です。

これは沈船の中。
キンセンフエダイの黄色の塊がきれいですよね。
お母様は、コンパクトデジタルカメラを持って、一番後ろのSさんはアクティブカメラを持参です。
Aさんは、モデル役で楽しそうに写真に写っていました。

これは沈船の上。
インド洋固有種のインディアンダッシラスや、クロリボンスズメダイなどが船の上を覆っていて、その周りにキンセンフエダイが群れています。
ビギナーですが、海を楽しんでいる様子が伝わってきますね。

2本目はプーケットのラチャヤイ島の大きい方の沈船を中心に潜りました。
船のすぐわきでは、タイワンカマスの大群がお出迎え。
数千匹以上はいて、見渡す限りカマスだらけです。
群れの中にじわじわと入りこんで、しばらくじっとしていたら360°カマスに囲まれました。
3人ともしばらくカマスワールドを楽しんでいましたよ。

これは3本目に潜ったプーケットのラチャヤイ島のベイNo3。
ちょっと深場のサンゴには、こんなスカシテンジクダイが群れていました。
身体の骨が透けて見えるようにキラキラした、きれいな魚です。
サンゴの中には極太のドクウツボが隠れていました。

なんだか白くて砂かほこりのように見えるのは、実は魚たちです。
スカシテンジクダイの若魚たちで、まだほとんど魚の形をしていませんが、キラキラ光ってとてもきれいでした。

今日のお客様は皆さんビギナー。
明日はピピ島マリンパーク3ファンダイビングを潜っていただくので、今日はチェックダイブを兼ねて、スキルの話を細かくしました。
これは1本目の潜降の様子。
ビギナーに限らず、ベテランダイバーでも、初日の1本目は誰もが緊張するもの。
特に1本目の潜降はなかなか沈んでくれません。
一つの原因が足の動きにあります。
体験ダイビングやまだ数本の初心者はどうしても、足を蹴っています。
当然沈みませんね。
少し慣れてくると、どうしても膝が曲がります。
この原因は、下半身の緊張にあります。
陸上と同じように、どうしても脚で踏ん張って、身体のバランスを取ろうとするからです。
ただ地面のように、水中では足を踏ん張ることができないため、バランスが崩れてどんどん膝が曲がってきます。
さらにバランスが崩れると、足が水面まで上がってしまい、腹這い状態になってしまって、結局潜降できなくなります。
1本目が終わったところで、船上では下半身の脱力のお話をしました。
2本目からは少しずつ、滑らかに潜降ができるようになりましたよ。

これは耳抜きが苦手なA様の潜降してすぐの様子。
潜降は上手に頭が沈んで、3mくらいは沈むのですが、なかなか耳が抜けません。
船上でお話を聞くと、飛行機ではつばを飲み込んで、耳が抜けるタイプだと聞きました。
それほど耳抜きに問題があるタイプではないのですが、どうしてもどちらかの耳が抜けづらいようです。
2m程度下がっては、少し上がっての繰り返しです。
耳抜きがなかなかできない方は、どうしても自分の耳抜きに精いっぱいで、バディやチームがどこにいるのかが見えなくなります。
特に今日は流れもあったため、どんどん流されてチームが分かれてしまいそうになりました。
身体を立てた潜降のスタイルから、身体を寝かせて流れに少しずつ向かいながら、耳抜きができるようになるといいと、船の上ではお話ししました。
3本目はそれほど苦も無く、上手に抜けるようになったのは、少しコツをつかんだからでしょうか?
まだまだ20本程度しか潜っていないビギナーですが、少しずつ経験値を上げながら、そのたびに課題を設けてスキルアップしてほしいと思いました。

今日の3本も、魚を紹介したり、海の景色を紹介をしながら、1本潜り終わるごとにスキルについて説明をしました。
潜降や耳抜き以外にも、呼吸方法やエア消費、それに皆さんがお持ちのダイブコンピューターを使って、NDL(減圧不要限界)の説明もしました。
なかなかダイブコンピューターは持っていても、使い方を理解していない人は多いです。
今日は、スキルのお話が多かったのですが、明日のピピ島マリンパークは、たっぷりと魚影やサメカメなどを楽しんでいただこうと思っています。