ダイビングの呼吸の話は以前にもしたことあります。
ただその後にお客さんと何度か潜って、写真を撮っている時に気づいたことがあるので、今日はそれをご紹介します。
おそらくこの話は、他ではあまり聞いたことがないかもしれません。

ダイビングは、陸上と同じように呼吸できない

肺呼吸

陸上の呼吸とダイビングの呼吸。
同じ空気を吸って吐く動作なのですが、だいぶ異なりますね。

それは一つはレギュレーターを加えていること。
そしてマスクをしているので、鼻呼吸(鼻で空気を吸うこと)ができないこと。
そして呼吸が浮力にかかわることが原因で、陸上と同じようなリズムやタイミングで呼吸ができないことは、以前にもお話ししました。

《参考》
12/23 プーケット ダイビングスキルアップ術 呼吸と浮力の関係

オープンウォーター講習のテキストなどで息を吸うことは書いてあっても、吐くことはあまり書かれていないこともお話ししました。

息の吐き出し方はどうしていますか?

Q.その息の吐き出し方なのですが、皆さんはどうしていますか?
A.「口から息を吐き出しているよ!」と皆さんおっしゃるかもしれません。

鼻呼吸にはなっていないけど

そうですね。
鼻呼吸は楽だけど、マスクが曇ったり、マスクの中に水が入ってきたり、意外と肺が縮まらずに、浮きがちになるとお話ししたので、口から息を吐き出すようにしていると思います。

《参考》
12/17 プーケット ダイビングスキルアップ術 鼻呼吸

時々、マウスピースを甘噛みしている人を見かけます

ただその空気がどこから出ているでしょうか?
写真の黄色い丸の部分。
レギュレーターの横からが一般的ですか?

ダイビング レギュレーター

ただ人によっては、マウスピースを甘噛みして、唇とレギュレーターの隙間から息が漏れるように、空気を出している人がいます。

実はご自身では意外と気づいていないのですが、この唇とレギュレーターの隙間から空気が漏れる人は、意外と多いです。

唇のわきから空気が漏れるとどうなるのか?

このパターンの人ですが、ダイビングが下手なわけではありません。
ただ鼻から空気を出してしまう人と同様に、意外と肺が縮まり切らないで、浮きがちになる傾向があります。

写真写りが、あまりよくない

そしてもう一つ。
唇の横から息が漏れている瞬間、写真に写ると、いまひとつ写真写りが良くありません。
いつもきれいな写真をお客さんにもって帰ってもらおう、と思っているので、これに気が付きました。

ただこの呼吸ですが、「レギュレーターのわきから空気を出して」と水中で伝えると、すぐに直すことができます。
ただしばらく泳いでいると、意外とまた元に戻ってしまう人が多いのも特徴です。

他の人に見てもらうのが一番

”エアの消費は悪くないけど、なんだかいつも浮き気味だな?”
と思う方は、ご自身でまずしっかりマウスピースを噛んでいるかどうか?確認してみてください。

そして息の吐き出し方を少しバディに見てもらって、しっかりレギュレータのわきから空気が出ているかどうか?
確認してもらってみてはどうでしょうか?