今日もいい天気のプーケットですが、かなり風が強いです。

器材セッティングの最終回

小分けして器材セッティングのお話をしてきましたが、この器材セッティングについては、今日で最後にしたいと思っています。

マスク

ダイビング マスク

日本でダイビングする時は、ご自身のマスクを持っている人が多いかもしれませんね。
ただプーケットでダイビングをする時は、レンタルマスクにする人も多いです。
荷物が多くなるのが負担だからかもしれません。

そんな軽器材と言われているマスクですが、やはりチェックする項目はあれこれあります。
特にレンタルマスクのケースを想定して、確認すべき点をお伝えします。
自己マスクの場合も同様に考えてください。

スカート

まずはスカートです。
顔に当たる部分のシリコンを目で見て、手で触ってみて、破れがないか確認してみましょう。

あとは古いマスクになると、カビや経年劣化でシリコンがカチカチになっているものもあります。
水が入ってくることはないでしょうが、顔に当たる部分が若干ゴワゴワして痛いこともあります。

お化粧や砂をよく落としておく

もう一つ、以前使った人(時)の、ファンデーションやお化粧や曇り止めが、べったりとスカートについていることがあります。
それが水に溶けてガラス面につくと、曇りの原因になります。

またスノーケリングなどで、ビーチの砂がマスクについたままの人もたまに見かけます。
細かい砂がレンズとスカートの間に挟まって、空気漏れの原因などにもなりますので、ファンデーションなどと同様に、きれいに落としておく必要があると思います。

ストラップ

マスクをつけてみる前にまずは、ストラップを引っ張ってみましょう。
少し引っ張った程度で、長さを調整するアジャスターが、ずれてしまうようだと、水中でマスクが緩むこともあります。
しっかりアジャスターが固定できる強度があるかを確認しましょう。

またストラップに傷が入っていると、少し引っ張っただけで、プツッと切れることもあります。
これも潜る前にぜひ確認しておきたいことです。

顔に当てて、息を吸って小さな穴のチェック

マスクのシリコンとレンズの間に、わずかな針の穴程度の小さな穴が開いていても、水中ではマスクに水が入ってきます。

このチェックはマスクをしっかり顔に当てて、鼻で息を吸ってみてください。
そのとき、ピタッと顔にマスクが張り付いてくれば問題がないと思います。

ただ少しでもすかすかした感じ、空気の漏れる感じがするときは、マスクのスカートに穴が開いているケースがあります。
もしくはレンズがしっかりスカートに収まっていないケースです。
少しおかしいなと思ったら、インストラクターに確認してもらうとよいかもしれません。

ストラップの調整

ストラップの長さの調整は、器材セッティングの時にしておくのが良いと思います。
マスクの締め付け具合は好みですが、軽い力でマスクを顔から少し前に持ち上げたときに、数cmほど浮くくらいがちょうどいいと思います。

マスクストラップの位置

マスクのストラップの位置は、上過ぎても、下過ぎても、泳いでいるとマスクがずれてきます。
特に女性の場合は、髪が長い人は髪をまとめる位置を極端に上にするか、極端に下にして、ストラップが後頭部に来るようにしましょう。

またはストラップが、髪をまとめた部分を挟むようにするのも、よいかもしれません。

フィン

ダイビング フィン

フィンは意外とレンタルが多いものです。
というのもご自身のフィンを持っていても、意外と重くて、荷物の重量制限をオーバーしてしまう心配があるからです。

ただダイビングを気持ちよく行うならば、自己器材のフィンをお持ちになることをお勧めします。
フィンは推進力を生みだすもので、泳ぎや中性浮力に直結するものです。

プラスチック製のフィン

ではフィンのチェック項目です。
まずプラスチック製のフィンですが、レンタルフィンの場合、完全に真ん中から折れ曲がっていて、推進力が得られないものがあります。

またプラスチック製のフィンはストラップフィンが多いので、そのストラップに傷がないか、良く調べてみましょう。
少し引っ張ってみるとよくわかると思います。

ゴム製のフィン

ゴムフィンの場合は、足の甲が当たる部分と、足のかかとが当たる部分に、傷や破れがないか確認してみましょう。
流れが強い所で泳ぐときに、その破れ部分が広がる可能性もありますから、しっかりチェックが必要です。

フィンのサイズ調整は、使い古しの靴下で

プーケットのレンタルフィンのサイズは、2cm刻みくらいになっています。
地域によってブーツを用意してくれたり、素足で履くタイプだったりと異なります。

ただ足の形は人それぞれ異なるので、使い古した靴下を用意しておくと、微調整ができて便利だと思います。
また足の甲やかかとが、ゴムに当たって擦れるため、フィンずれにもなりやすいので、やはり靴下を用意することをお勧めします。

ウエットスーツ

ダイビング マスク 鼻呼吸

ウエットスーツというより保護スーツは、潜る地域の水温によって異なります。
プーケットでは、レンタルウエットスーツは、半そで半ズボンタイプのいわゆるスプリングの3mmになります。

ウエットスーツは多少の破れなどがあっても、安全性が極端に落ちることがないので、それほど心配がありません。
ただファスナーが壊れているかどうか?だけは、事前に確認しておきましょう。
古いものになると、ファスナーが壊れていることがあって、着終わってファスナーをあげたら使えなかったというケースはあります。

ウエットスーツのサイズ

ウエットスーツは体にぴったりしたものが良いです。
腕周りやもも回りが緩くて、隙間があるものは、水がウエットスーツの中に入ってきてしまい、泳いでいる間に体温が奪われていきます。

ウエットスーツは濡れると少し生地が伸びますから、大きすぎるものよりもむしろ、ぴったりしているものの方を、セッティング時に選んでおくようにしましょう。

ウエイト

プーケットのウエイトは、800g玉と1㎏玉があって、微調整ができます。
地域によってタンクの大きさや素材も、ウエットスーツの長さや厚みも変わってきますから、ウエイト量はインストラクターとよく相談しながら決めることをお勧めします。

ウエイト量が適正だと、泳ぎも上手になりますし、また疲れることもあまりなく、楽しくダイビングができます。

逆にウエイト量が適正でないと、エア消費が早かったり、疲れたり、サンゴにぶつかりそうになったり、浮きすぎたりと、安全面にもかかわってきますので、注意してください。

あとウエイトベルトは、ちょうどいい長さのものを選び、バックルがきちんと止まるものを選びましょう。
バックルが、泳いでいて知らない間に外れていた、というのを何度か見たことがあります。
自分が浮き上がってしまうのはもちろん、下にいるダイバーを危険にさらす心配もあります。

器材をまとめておく

プーケットなどもそうですが、ボートダイビングの場合は、フィンやウエイトはタンクの下や棚にまとめておくようにしましょう。

マスクは踏まれると壊れてしまうので、BCDの胸のストラップにかけておくとか、フィンの足の部分にしまう人もいます。

ウエットスーツはハンガーにかけたり、BCDの胸のストラップにかけておくのが良いです。

靴下やブーツは、潜り終わったらブーツの中に入れておくのが良いと思います。

地域によってはグローブの使用が可能なところもあると思います。
ただこのグローブは意外とどこかに行って、見つからないことが多いです。
BCDのポケットにしまったり、BCDのカマーバンドの部分にマジックテープでくっつけておくなどの工夫が必要です。

すべての器材をコンパクトにまとめる

自分が使う器材は、できるだけコンパクトにまとめておきましょう。
船上はごった返していて、いったん自分の器材がどこかに行ってしまうと、見つけることがとても大変です。

エントリー間際になって、「あれがない、これがない」というのは時間のロスですし、見つからないと潜れない場合もありますので、注意が必要です。