今日、プーケットダイビングにご案内したのは、写真のお二人。
日本からお越しになりました。
もうプーケットには何度も来ていてますが、本格的な体験ダイビングをするのは今回が初めて。
でも以前にタイのサムイ島などでも体験ダイビングをしたことがあったそうです。
そのため今回は、ラチャノイ島ラチャヤイ島体験3ダイビングでご予約いただきました。

実は若いお客さんで、「体験ダイビングを3本潜りたい」とご予約される方はいるのですが、年齢が上の方で3ダイブを希望される方はほとんどいません。
むしろ「疲れたらパスしてもいいですか?」なんて質問の方が多いくらいです。
なので、今回もどれだけ潜れるのかな?と少し心配でした。
ただ説明をしているときから、マスクやレギュレーターのトラブル対処方法もしっかり覚えていましたし、潜る前もとてもリラックスしていました。

そして実際に潜り始めた時の写真が下の写真。
1本目に潜ったのは、プーケットのラチャノイ島のカメラベイ。
ここは写真のように水底が砂地ではなくて、サンゴや岩ばかりの体験ダイビングにはなかなか難しいポイント。
そこをダイバーのように上手に潜り始めました。

サンゴとか岩があっても、決してびくびくすることはありません。
むしろ深度が下がって岩やサンゴにぶつかりそうになったときは、大きく息を吸って肺を膨らませていました。
それにスカーリング(手を使ってバランスをとる)で上手に回避できているのにもびっくりしました。
そういえば潜り始める前の船上で、「ダイビングはいくつまでできるんですか?」なんて質問を受けたのですが、年齢が上の方のダイビングでも、これだけできるんだな!と、私が持っていた常識を書き換えるくらいのスキルのお客さんでした。

この写真、シニアの体験ダイビングにはとても見えませんよね。
ちょっと腕は広がっていますが、前を向いて、サンゴや岩の上ぎりぎりを泳いで、魚の群れを楽しんでいました。
しかもこれって、私がスキルアドバイスをほとんどしていない、1本目なんですよ。

これは2本目のジャイアントストライドエントリー。
かっこいいですよね。
とてもリラックスして、ゆったりとエントリーしています。
足の開き具合も、力みがなくて、とても上手です。
とても体験ダイビングのお客さんには見えません。

2本目はプーケットのラチャノイ島のマリーナベイの南。
潜降してすぐにタイワンカマスの大群に出会いました。
魚を見つけると、もう夢中になっていたO様。
魚の群れにぐんぐん入り込んで、群れと一緒にダイビングを楽しんでいました。
他にお客さんがいないので、こんな風に魚と一緒に楽しむことができます。
「1日1組で他の客さんに気を遣わずに潜れるから」と、私のショップを予約してきたので、こうして楽しんでもらえてよかったです。

こんなキャベツコーラルが密生しているのが、ラチャノイ島の西側の特徴。
1本目のカメラベイも、2本目のマリーナベイも、とてもきれいです。
ラチャノイ島の西側は、ソフトコーラルの華やかさはそれほどありませんが、ハードコーラルがまだまだ生き生きしていているのが魅力の一つです。

ここのポイントはフグがなぜか多いんです。
1匹フグを見え終えると、またその先にフグがいて、もうあちこちでこんな写真を撮ることができます。
フグって、こんな風に横目に人間を見ながら、ゆっくり逃げていくのが特徴。
ぽかっと開いた口が、ちょっと間抜けな感じでかわいいです。

マリーナベイの南側はこんな茶色っぽいエダサンゴが密生しています。
体験ダイビングのお二人ですが、サンゴの上を上手に泳いでいました。
ここの茶色っぽいサンゴは、去年あたりはちょっと白化していて、サンゴがなくなってしまうんじゃないかと心配でした。
ただ今年潜ってみると、ちょっとエダサンゴの種類が変わってきて、キャベツコーラルの量もなんだか増えた気がします。
半年間は風向きの関係で、こちらのラチャノイ島の西側を潜ることがないのですが、海の中の景色が変わっていたのは少し驚きでした。

茶色っぽいキャベツコーラルですが、浅場で光が当たると意外ときれいですよね。
ここは水深が5m程度、それでも決して浮き上がることはありませんでした。
ちょっと浮いた時も、決して焦らずに、ゆっくりと息を吐きだして、落ちるのを待てる余裕があるのがすごいところでした。

これは3本目に潜った、プーケットのラチャヤイ島のバンガローベイ。
こんなキンセンフエダイの大群とフタホシフエダイの大群が、雲海のように広がっているのが、このポイントの売りの一つです。
でも去年よりもその数は、倍ちかく増えているような気がします。
見ごたえ満点です。

まだまだお仕事は現役ですが、年齢的にはシニアに差しかったお二人。
でもダイビングにチャレンジして、とても落ち着いてプーケットの海を楽しんでいました。
今度はぜひオープンウォーターにチャレンジして、ぜひダイバーになってまた潜ってほしいです。
お待ちしています。