次々に現れる魚たち、そして沈船と、決して侮れないラチャヤイ島
プーケットからダイビングボートに乗って、南へ1時間20分。
高級なホテルがある島の周りでは、一年中ダイビングやスノーケリングが盛んにおこなわれています。
ラチャは王様、ヤイは大きいなので、大きな王様の島と呼ばれるこの島は、プーケットから一番近い、本格的なダイビングポイントになっています。
ポイントの特徴
ラチャヤイ島は、プーケットからの日帰りダイビングボートで行くことができます。
プーケットのダイビングポイントの中では、比較的初心者や体験ダイビングのお客様が潜ることが多いのですが、18m程度の深場には沈船があったり、カマスの群れやアジの群れ、砂地にはチンアナゴやカレイがいたり、水面近くにはツバメウオが群れていたりと、ベテランダイバーが潜っても十分に楽しめるポイントになっています。
乾季のポイント
東風が吹く乾季は、風の強さによって潜るポイントが変わります。
比較的風が強いときは、島の西側にある大きな湾、バンガローベイを潜ります。
ただこのバンガローベイにはダイビングボートをはじめ、スノーケラーのカタマランヨット、スピードボート、時には漁船まで集まってしまうので、東風が弱いときは、あえて島の東側のポイントを潜ることが多いです。
(バンガローベイ、No1ベイ)
雨季のポイント
西風が強く吹く雨季は、島が風をよけてくれる東側のポイントで潜ります。
ラチャヤイ島の東側は、北から順にNo1ベイ、No2ベイ、No3ベイと小さな湾に番号が付いています。
最近ではラチャヤイ島というと、No1ベイを潜ることが多くなりましたが、ここでは4つの沈船を見ることができます。
また沈船の周りではフエダイの大群やカマスの大群を見ることができます。
砂地には各種ハゼやチンアナゴ、時にはウミテングやハダカハオコゼなど珍しい魚たちにも出会うこともあります。
(No1ベイ、No3ベイ)
基本情報
ダイビングサイト | ラチャヤイ島 |
---|---|
潜れる期間 | 一年中 |
所要時間 | チャロン港からダイビングボートで80分 |
レベル | 初級~ |
透明度 | 15m~30m |
最大深度 | 25m |
水温 | 28℃~30℃ |
流れ | 弱い~ |
主なダイビングポイント | 東:No1ベイ、No2ベイ、No3ベイ 西:バンガローベイ 北:サイアムベイ |
見どころ | 沈船、カマスの群れ、アジの群れ、アカヒメジ、ツバメウオなど |
地図 | グーグルマップ |
ポイントの紹介
東側
No1ベイ
ラチャヤイ島の東側、一番北に位置するNo1ベイは、最近ではラチャヤイ島を代表するポイントになりました。
18m付近に沈む沈船はまだ原形を保っていて、沈船ダイビングを楽しむことができます。
また船の周りは、キンセンフエダイの群れが覆い、フュージラーの群れ、タイワンカマスの群れ、ホソヒラアジの群れと次々に魚が現れます。
浅場の5mあたりは、ハマサンゴが密生していて、スズメダイの群れや、チョウチョウウオなども多く、体験ダイビングの練習には最適です。
No3ベイ
以前はNo3ベイから南側をルーシーリーフ、北側をスタッグホーンリーフと呼んでいました。
No3ベイではラチャヤイ島では数か所しか見ることができないカクレクマノミや、時には千匹近い大きな群れを作るタイワンカマスなどを見ることができます。
また潜降ポイントは5m程度なので、ファンダイビングのチェックダイブや体験ダイビング、オープンウォーター講習にも最適です。
西側
バンガローベイ
ハイシーズン中に潜ることが多いポイントで、大きな湾の南側と北側に分けて2ダイブすることが多いです。
南側は、ビーチに近い浅場はさらさらとした白い砂地が広がり、太陽の光がきらきらと輝くのが印象的です。
深場に行くにつれて、徐々に岩が大きくなり、地形ポイントに変ってゆくのも特徴です。
また北側は、エダサンゴの上にデバスズメダイやネッタイスズメダイ、コラーレバタフライフィッシュなどが群れを作る癒し系のポイントになっています。
北側
サイアムベイ
プーケットからラチャヤイ島に向かってゆくと、真正面に見えてくるのがサイアムベイです。
以前はバラクーダベイなどとも呼ばれ、ブラックフィンバラクーダやタイワンカマスなどがよく見られました。
5m程度の浅場は、表面が金色に見えるサンゴが広がり、その上をスズメダイが群れ、時には青い体のフュージラーの群れがやってくるのはとても美しいです。
津波の数年たった頃、湾の中央部18mあたりに、象や門、寺院などを模したモニュメントが置かれ、趣の変わったダイビングポイントになっています。