今日も天気の良いプーケット。風もそよそよと吹いています。

日本とプーケットの、浮上ポイントの違い

さて前回は浮上についてのお話をしました。
少しその続きをさせてください。

「危ない」と思うこと

危ない

これは次回お話しするエキジットにもかかわってくるのですが、よく日本で数多く潜っているファンダイビングのお客さんが、プーケットで一緒に潜った時、「危ないな」と思うことがあります。
それは浮上するポイントです。

プーケットのボートダイビングでは、船戻りと、ドリフトして船にピックアップされる、2パターンを使い分けます。
日本のお客さんで「危ない」と感じるのは、船戻りのパターンの場合です。

プーケットは常にキャプテンが船上にいます

プーケット ダイビングボート フリーダムドルフィン

プーケットの場合、船戻りの時は、船は水底から伸びた太いロープで係留されます。
ダイバーがみな海に潜っている最中でも、スタッフやキャプテンは常に船上にいます。

日本は船の真下から、垂直に浮上する

お客さんに話を聞くと、日本の沖縄などはそうではないらしいですね。
スタッフがアンカーをかけるので、ダイバーが潜っている間は船には誰も乗っていないと聞きます。
スタッフもお客さんも全員が船に乗って、始めて船が動き出すのでしょう。

そのため、浮上するポイントは船の真下まで、水中を泳いで行って、垂直に浮上して船尾のはしごをつかむと聞いています。
その方が効率が良く、急にスクリューが回る心配もないからなんですね。

そんな日本のスタイルに慣れたベテランのお客様は、私が船から少し離れたところで浮上のサインを出しても、当たり前のように船の下まで泳いで行ってしまいます。
別に悪気はなく、むしろそうしなければならないと思っていたみたいです。

プーケットは場合によって、急に船が動き出す

ただ先ほどもお話ししたように、プーケットのダイビングボートではキャプテンやスタッフが常に乗っている状態です。
エンジンをかけてスクリューを回せる状態にあるのです。

この1本は船戻りとなっている場合でも、時には潮に流された多くのチームを拾いに行くために、急に船が動く場合があります。
当然、水中にダイバーがいても、エンジンをかけてスクリューを回します。

プーケットはスクリュー近くでは浮上しない

ボートのスクリュー

船戻りと思って、ボートの近くまで行って安全停止をかけようと思ったとたんに、エンジンスタートの音がするということは、プーケットやシミランなどではあることです。
そのため、ボートの真下、スクリューの近くでは、絶対に浮上はしないものなのです。

その土地のルールを知って、安全にダイビングをしましょう

ボートダイビングと言ってもプーケットのような大型の物から、ゴムボートまで大きさは様々で、その土地のルールのようなものがありますから、それを十分に理解してダイビングを楽しむことが必要だと思います。