今日プーケットダイビングにご案内したのは、日本からお越しのY様とA様。
お盆をずらして、9日間の夏休みを取ってプーケットへやってきました。
今回は中2日のダイビングで、アドバンス講習を希望。
初日の今日は、ラチャノイ島ラチャヤイ島へ行ってきました。

私のショップは1日1組のプライベート。
アドバンス講習も、Y様とA様のお二人だけです。
お二人も自分たちだけで、プライベートで講習ができるからと、私のショップを選んでくれました。
お二人はまだ30本~40本程度の経験本数。
でも女性のA様は、毎月のように沖縄でダイビングをしているそうです。

アドバンス講習は、学科と水中スキルを行います。
学科の方は、事前にeLearningを使って、自宅で学習を済ませています。
プーケットに来てからは、あとは潜るだけ。
1本目は、ピークパフォーマンスボイヤンシー。
中性浮力の練習です。
潜り始めは二人の呼吸や姿勢を見せていただき、ウエイトを軽く調整しました。
そのあとは、ウエイトを1つ増やし、2つ増やします。
ウエイトは1つ800グラム。
2つ増やされると、ぐっと身体が沈むので、BCDを使って浮力調整をする練習です。
BCDの使い方で、とくに深度を上げていくと、BCD内の空気が膨張して体が上に引っ張られる感じや、BCDから空気を上手に抜く方法を、これで学んでもらいました。

そのあとは写真のように前転をしたり、後転をしたり。
見た目よりもなかなか難しいですよ。
特に後転の方がなかなか回転しなくて難しいんです。

これは逆立ち。
なかなか上手でしょ。
息を吐いて、ゆっくりと砂地に降りていきます。
これ、サンゴの中にいる魚を覗いたりするときに使えるスキル。
力ではなく、呼吸でゆっくり降りていくのがポイントです。

これはアクアディスクを使って中性浮力を取りながら遊んでいるところ。
足も使わず、手も使わずに、呼吸だけで浮力を調整しながら、フリスビーのようにアクアディスクをやり取りします。
ヘディングで返したり、キックで返したり。
慣れてくると、パンパンとディスクが行き来して、楽しんです。

これは水平に前進して、ちょっと岩を指先で押して、バックをするところ。
岩の間にいるエビとかを見る時に使うスキルをイメージしています。
ただ初心者はどうしてもフィンが体の上に高く上がってしまいます。
足首を曲げて、フィン先を下にして、スカーリングのようにすると、フィンを使ってバックもできます。
今日1日ではマスターできませんでしたが、明日もつかってバックするスキルも身に着けてもらおうと思っています。

これは2本目に行った水中ナビゲーション。
写真はコンパスを使って、四角形ナビゲーションをしているところです。
左腕に着けているのがコンパス。
本当は右ひじを握って、90°をしっかり作るのが大事なのですが、コンパスを使い慣れないとどうしても手首に近いところを握ってしまいます。

こちらは左手が完全に右腕をつかまずに、離れてしまっています。
そうするとまっすぐに進めずにどんどん左方向に動いてしまうんですよね。
しかもコンパスを水平に保つのも難しいんです。
でもお二人とも、コンパスをしっかり見ているでしょ。
失敗したくないからと、ずるい人は、コンパスを見ないで、前を見ている人もいます。
だからこそ成功することよりも、失敗して、それがどうして失敗だったかを学んでほしいと、講習の時には話しています。
今日は流れもあって、元の位置に戻れませんでしたが、そんな失敗も大事だと思っています。

水中スキルばかりでは、肩が凝ってしまうので、プーケットの海もたっぷりと楽しんでもらいました。
というよりも、海を楽しむためにスキルを高めているんだと思っています。
こんな魚の群れをどうすれば上手に写真に撮れるのか?
積極的に群れの中に入って、そこで失敗しながら、また新しいスキルを身に着けてほしいと、話をしました。

これは3本目に潜ったプーケットのラチャヤイ島の沈船。
すっかり沈船の周りには、キンセンフエダイ大群とタイワンカマスの大群がいついてくれてます。
今日はお二人ともスチルカメラを持っての参加です。

数万匹のカマスの大群と、キンセンフエダイ大群に囲まれました。
女性のA様は、写真に夢中というよりも、海の雰囲気を楽しんでいた気がします。

男性のY様は写真に夢中。
群れの中にぐいぐい入りこんで、腕を伸ばしてカマスを接写していました。
なかなか様になっていますよね。

沈船から離れても、どこまでもどこまでもカマスの大群が続いていました。
彼女にカメラを向けているY様。
こんな風にお互いを撮影しているのも、ほのぼのしていてよいでしょ。

3本目の後半には、水中ナビゲーションの1つとして、3分間のガイド役をしてもらいました。
コンパスは使わずに、水中にある構成物や光や砂などを見ながらの、ナチュラルナビゲーションです。
3分間、好きなコースを進んで、帰りの3分間は全く同じコースを帰ってくるというもの。
ラチャヤイ島のこのポイントは、こんなブロックがびっしりと並んでいます。
パッと見た感じはどれも同じなので、迷ってしまいそうですが、ブロックに着いたサンゴや、ナマコやロープなどを目印に進むのは、意外と難しんですけど、やってみると楽しいものです。

今日は、アドバンス講習の初日で、ピークパフォーマンスボイヤンシー(中性浮力)と、アンダーウォーターナビゲーション、それにボートダイビングを行いました。
ちょっと盛りだくさんの講習だったのですが、プーケットの海も楽しんで頂くことができました。

明日はピピ島マリンパークに行って、ディープとドリフトを行います。
明日も海を楽しんでもらいながら、しっかりスキルも身に着けてもらおうと思っています。