今日、プーケットダイビングにご案内したのは、海外在住でお仕事をされているお二人。
女性のMさんは、6年ほど前に私が体験ダイビングを担当したお客様です。
M様と男性のT様が、東南アジアで体験ダイビングをした時に、あまりの楽しさからお二人で相談をしてオープンウォーター講習を受けようと決めたので、また私のショップをご利用いただきました。

昨日は午前中に学科の勉強をして、午後からはプールでみっちりスキル練習をしました。
昨日は1日中勉強にプールにと、もうくたくたでしたが、今日は魚のいる海で楽しみながらの講習です。
ご案内したのは、プーケットのラチャノイ島
今日はちょっと風が強く、波があったので1本目はラチャノイ島のマリーナベイを潜りました。
大きなサンゴの下には、こんな風にフタホシフエダイがきれいに群れていました。
私と一緒潜ったことのある女性のM様。
写真の撮られ方もしっかり覚えていて、こんな風に私が魚の裏に回ると、上手に群れに近づいてきました。
講習中でもダイビングを楽しむことは重要ですよね。

昨日のプール練習で、浮力の話などもして、肺で浮力をコントロールすることは理解してもらっています。
ただ、さすがに狭いプールの中では、身体のバランスやキックの方法などは、お伝え出来ません。
今日と明日の海洋実習では、広い海の中で、魚やサンゴを楽しみながら、上手に泳ぐ練習をするのが一番の目的。
1本目から魚を楽しむM様ですが、まだ泳いでいる姿勢は体が立ってしまっていますね。

これは大きなフグと出会った時の様子。
お二人とも私がフグの後ろに回ったのはわかっているのですが、なかなかフグに近寄ることができません。
フィンの使い方や呼吸で深度を落とすことなどが、1本目ではまだまだ難しかったようです。
ただそれでもこんな写真を撮ることができました。

1本目のマリーナベイのエダサンゴの上です。
スズメダイがきれいに群れているでしょ。
女性のM様はだいぶトリム(体のバランス)が取れてきました。
ちょっと下を向く癖があるので、それは船上で指摘しました。
男性のT様の方は、まだまだ魚になりきれていません。
身体がすっかり立った状態で、腕も緊張していますね。
吐く泡もちょっと大きいです。
船上では水中で撮影した写真を見ながら、客観的にご自身の泳ぎを見て改善点をお話ししています。

これは2本目の始めに行った、水面でウエイトとBCDを脱着する練習。
男性のT様はウエイトトレーニングをしていて、130Kgのベンチプレスを揚げるそうです。
そのため昨日はBCDがちょっと小さくて、このBCDの脱着に苦労しました。
今日はすこし大きめのBCDに変えたので、余裕をもって上手にできるようになりました。

お二人の泳いでいる姿勢を見て下さい。
まず視線がしっかりと遠くを見ていますね。
トリムもきれいに取れて、人間からしっかり魚になっているのがわかるでしょ。
ちょっと腕がだらんとしていたり、BCDを握って肩がこわばったりしていますが、十分にかっこいい泳ぎになっています。
船上で写真を見ながら、ご自身で姿勢の改善点を理解していたからだと思います。

この姿勢なんて、とてもきれいですよね。
体の無駄な緊張感がありません。
完全な水平ではありませんが、少しくらい脚が落ちている方がキックもしやすいですし、視線も前を向くことができます。
吐く泡も細かくてきれいな泡が出ていますね。

これは2本目のプーケットのラチャノイ島のカメラベイにあるサンゴ。
毛皮のコートのようなふわふわしたきれいなサンゴが岩の上についています。
私がサンゴの裏に回ると、お二人とも上手にサンゴと一緒に写る場所に移動できました。
格段の進歩です。

1本目は魚になり切れず、立った姿勢だった男性のT様。
2本目になると、こんな魚の中に上手に入っていくことができました。
体が大きいのでエアの消費にも気を使って、ゆったり吐くようにしているそうです。
女性のM様の方は、ちょっと足が浮いてきました。
確かめてみるとBCDの中に、空気が少し残っていました。
明日は18mまで潜るので、深場でBCDの使い方を学んでほしいと思っています。

1本目が始まる前は、マスククリアができなかったらどうしようとか、口呼吸ができるかしら?と言って、とても緊張していたお二人。
1本目が終わった時には、まだあまり笑顔がありませんでした。
でも下の写真のように、2本目が終わると自分でも上手に泳げるようになったのが実感できたみたいで、お二人ともいい笑顔をしていますよね。

今日は広い海で、魚やサンゴを見ながら、きれいな泳ぎができるように練習してもらいました。
すこし手ごたえを感じていただけたみたいです。
昨日プールで潜降の方法に時間をかけて、今日の海で少し潜降が上手になったお二人。
明日は18mという、オープンウォーターの深度限界いっぱいまで潜って、呼吸や浮力の取り方をさらに理解してもらおうと思います。
またさらに上手な潜降と安全停止もばっちり止まれるようになってもらおうと思っています。