ダイビングマスクの曇り止め①
マスクの曇り止めについては、以前にもブログでお話をしています。
一番の原因は鼻呼吸をしてしまうこと。
そして日焼け止めやファンデーションなどのお化粧も曇りの原因になること
などをお伝えしました。
詳しくは以下をご覧ください。
プーケット ダイビングスキルアップ術 ダイビングマスクの曇り止め
https://greendiverphuket.com/2020/12/29/12-29-anti-fog/
マスクの値段によっても、曇り具合が違う
新しいマスクのガラス面には油膜がついています。
ただマスクによってその油膜の付き具合はだいぶ異なると思います。
私も何度もマスクを購入していますが、実はそれほど気になったことはありません。
ある程度の金額のマスクはそれほど気にせずに使えるのではないでしょうか?
ただレンタルマスクのレベルではそうはいきません。
私のショップでは、レンタル器材は業者から借りるようにしています。
業者はある程度古くなると、新しいものに変えるので、マスクも新品の物を用意してくれることが多いです。
新品はきれいで見栄えもよいのですが、ことマスクとウエットスーツに限っては、新品は扱いづらいです。
(ちなみに新しいウエットスーツは、極端に浮きます)
真新しいレンタルマスクの曇り具合
写真にあるのは、先日レンタルしたマスクです。
以前に使った形跡があったので、新品ではないと思いますが、比較的新しいマスクでした。
そのマスクに息を吹きかけてみると、みごとに真っ白に曇りました。
しばらくたっても曇りはなかなか消えなかったので、かなりしつこい曇りです。
ライターで炙ってみると
当然ダイビングで使えば、目の前が真っ白で見えなくなるとおもいます。
そこであえて1日前に業者から借りてきて、レンズについた油膜をとることにしました。
ちなみにこの写真は、真っ白に曇ったマスクをライターで炙ったところ。
ガラス面が真っ黒ですね。
近くで見ると、黒さがどれほどかよくわかると思います。
ちなみにガラスの中心はライターの炎が当たるので、黒くなりますが、隅の方はライターの炎が当てられないので透明なままです。
5~6回炙ってもこの程度
だいぶ黒さが取れていますね。
残念ながら1回ライターで炙っただけでは、ここまで黒さは取れません。
これで5~6回ほどライターで炙って、毎回ティッシュで黒い煤をふき取っています。
10数回ライターで炙って、ようやくこの位
さらに5~6回ほどライターで炙って、その都度煤をティッシュで拭くとこのくらいになります。
ここまでくると、ほとんど油膜は残っていません。
ただ念のためにあと数回ライターで炙りました。
すっかりキレイなりました
最後にレンズをもう一度中性洗剤できれいにしました。
と一緒にシリコンやフレームにも若干すすがついてしまったので、それもキレイの落とすとこんな感じです。
息を吹きかけても全く曇らなくなりました。
ライターで炙った回数は10数回になります。
そのたびにティッシュで拭いて、レンズも熱くなってしまうので、数回に1回は中性洗剤で汚れを落としました。
数年、ライターで炙ってみて
これを読んだ方の中には、そんなにライターで炙ると、レンズが傷んでしまうとか、シリコンが溶けてしまうのが心配という方がいると思います。
メーカーの方に直接聞いたことがないので、正しいことはわかりませんが、私は数年ライターで炙っていますが、レンズもシリコンも傷んだことはありません。
ただ先ほども書きましたが、ライターで炙った後の煤がシリコンについてしまうと黒くなります。
中性洗剤で落ちるレベルですが、特に白色のシリコンマスクの場合は注意が必要だと思います。
あと今回のレンタルマスクのように、TEMPERED GLASS(強化ガラス)と書いてあって、透明なものは特に問題はありませんでしたが、ミラー加工のように特殊なマスクは、注意した方がいいと思います。
またある程度、値段が高いマスクについては、軽くライターで炙るだけで、油膜は取れると思います。
こんなに何度もライターで炙る必要はありません。
これはお客さんのマイマスクの時にそうしているので、確かだと思います。
レンタルマスクを使うときは、曇り具合を確認してみましょう
もしレンタルマスクを使うときには、まずガラスの内側に息を吹きかけてみてください。
最初の写真のように真っ白になって、なかなかその白さが取れないときは、ガイドやインストラクターに油膜を取ってもらうようにお願いしてみるとよいと思います。
勝手にライターで炙るのは良くないので、必ずスタッフに声をかけてください。
また、今回の方法ですが、あくまでも自己責任で行ってください。
ライターでガラス面を炙ると、高温になりますので、やけどにも気を付けてください。
参考にしていただけるとありがたいです。